第6回Nippon学(最終回)---「Nipponの芸」の感想

 去る3月2日,掛川ライフスタイルデザインカレッジ2007の最終講座となった第6回Nippon学が行われました。Nippon学の最終回ともなった今回の講座は,掛川市八坂にある事任八幡宮の拝殿にて雅楽を鑑賞しました。
 Nippon学スタッフのアメリカ人のSが,日没後,ろうそくの明かりに浮かび上がる幻想的な八幡宮での体験を感想文にまとめました。今回の感想文もSの友人であるYoshieさんが日本語にしてくれました。

 後日,スタッフOが当日の様子を報告する予定です。そちらも,お楽しみに!

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Our Nippon Gaku group recently enjoyed a very special concert of Gagaku, traditional Japanese music. Kotonomama Shrine looked beautiful. The candles we lit on the stairway up to the shrine at sunset made the atmosphere just right. Some members of our group wore kimono especially for this occasion. Before the concert, members of the orchestra rushed about in preparation as we drank delicious amazake. The musicians’ clothing was made from beautiful material called “tamamushi”, because it resembles the iridescent color of certain insects.

All of this gave me a strong feeling that we were about to experience something that demands respect. I was not disappointed. We heard three songs. The first one was performed by the musicians only. The second and third songs were accompanied by fascinating dances and singing. There was so much going on that time seemed to pass very quickly, and soon the concert was over. I was confused by what I had just heard and seen.

I love all kinds of music. I play piano, guitar and taisyo koto. I like to think that I know a lot about music. But I must be honest: this music was beyond my understanding… in the most wonderful way. The reed instruments were eerie and powerful. The koto and lute were sparse and beautiful. The drums and chimes were like just the right amount of seasoning on top of a delicious plate of food. And yet, throughout the concert I felt like there was a wall between me and the heart of the music.

I am a child of rock and roll and MTV. Rhythm is everything. My mind is accustomed to having a strong drum beat to hang on to when listening to music. In Gagaku, it’s not so obvious. During the concert, my ears were straining to find a beat to hang on to but it wasn’t there. I felt like my mind was leaning over the top of a high cliff, looking into a deep canyon, but not quite falling yet. It was exciting! I enjoyed being surprised and confused by this music.

Thanks to everyone for the entire Nippon Gaku experience. My husband and I have enjoyed your hospitality and culture very much. It has gone far beyond the usual “tourist experience”. It was an “insider experience” for which we are very grateful. Thank you all.

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<和訳>

 先日、日本学クラスにおいて日本の伝統音楽のひとつである雅楽を楽しむ機会を得ることができました。事任(ことのまま)神社は荘厳で見事な建物です。境内に灯されたろうそくの光が、より一層の雰囲気をかもし出し、クラスメートの何人かは着物をきて、この特別な日に備えた様に見えました。演奏準備に精を出す雅楽隊のかたわら、ふるまわれた甘酒を楽しみました。雅楽隊の人たちは、目にも鮮やかな玉虫色に輝く美しい衣装を身にまとっており、玉虫色とはその色をした昆虫に由来するとの話をうかがいました。

 これから始まる演奏や出来事が、私の想像を超えたものであると予感させ、神妙で厳かな気分になりました。三つの楽曲のうち、一つめは音楽のみで、二つ目と三つめは、神秘的なおどりと歌からなるものでした。時間のたつのも忘れ演奏に魅了されている間に、終わりを迎えました。それはまるで夢を見ているような気分でした。

 私は音楽に大変興味をもっており、ピアノ、ギター、そして、琴を演奏します。音楽について考えることが大好きな私自身ですが、雅楽は私の経験や想像をこえる興味深いものであったことは言うまでもありません。葦笛の音色はおどろおどろしく、しかし力強い何かを、琴と琵琶ははかなさと美しさをそなえていたかの様子でした。また、太鼓と銅鑼は、まるで豪華な晩餐に色を添える何かのように映りました。しかしながら、この日本の伝統音楽と私との間には、理解しがたい何かが存在しているのだと感じたのです。
 
 私はロックンロールや歌謡曲が大好きで、音に合わせてリズムにのりからだを動かすことに慣れています。演奏中、雅楽のリズムに合わせてみよう、ビートにのろうとしたが、その演奏においては容易ではなかったのです。私はまるで、雲にもとどきそうな高さの崖から、地上にある何かを眺めている状況におかれた気分でした。「何て、不思議なことなんでしょう!」。私は、今まで経験したことのない音楽の境地に吸い込まれました。

 私と主人は今回の演奏と日本伝統文化の一端を垣間見ることができ、日本学クラス関係者様、ならびに、雅楽関係者様に大変感謝いたしております。私たちが、もし一般の旅行者であったならば、見聞できなかった経験だと理解しております。ありがとうございます。

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posted by スローライフ掛川 at 2008/03/09 15:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | アクティビティプログラム>NIPPON学

第5回Nippon学 ---「Nipponの酒」の感想

 Nippon学スタッフのアメリカ人のSが,今回は旦那さまのDチャンと一緒に「Nipponの酒」を体験しました。そのときのSの感想です。S&Dチャン夫妻は,当日の酒席で「青島さんの存在は,人生をより良くするためのインスピレーションになる」とコメントしていました。今回のSの感想は,SとDチャンの友人であるYoshieさんが日本語にしてくれました。

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For our latest Nippon Gaku session we visited Aoshima san’s osake brewery in Fujieda. Aoshima san said that is not his real name. His teacher gave him that name when he became a brew master. To begin a new phase in life with a new name is common in Western culture, too. This custom is at least as old as the Old Testament times in the Bible, 5000 years ago. In those days, people who had been touched by the presence of God often received new names from God, to reflect the change they had undergone. Aoshima san was kind enough to tell us of the profound change he experienced that led him home from New York City to learn his family’s business.

During our tour of the facility, we learned that bewer’s yeast is an important ingredient in osake. The kanji for brewer’s yeast, koubo, looks like “yeast mother”. This is a very accurate term because yeast is a fungus, a living organism, and within a very short time the “yeast mother” will produce millions of “children”. Their job is to assist in fermentation. However, we all know that children can be taught what to do but they can not be controlled. If any other organisms interfere with their work, they might produce an inferior product.

One way that Aoshima san avoids this problem is to ensure that the “yeast mother” and her “children” have plenty of pure water. He makes the mash with fresh water from the Ooigawa, then adds the yeast and more pure water. The kanji for mash, moromi, looks like “sake” without the “mizu”. This is another accurate term because osake is not osake without the purest water being added during the whole process. Aoshima san also keeps the brewery very clean, perhaps cleaner than my house! This may be a result of his personality, or of Japanese culture. It also may be the nature of the brewing business.

It was a special privilege for me and my husband to attend this Nippon Gaku. We understand now that osake is an important part of Japanese culture and that great care must be taken to ensure that a good product is made. We are grateful to have participated in this experience.
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<和訳>

 Nippon学クラスにおいて、私たちは藤枝市にある青島酒造を訪ねました。「青島傳三郎」は本名ではなく、師匠により命名されたものだとのことでした。西洋文化においても、人生の新しいページを切り開くときに、改名することがあります。この習わしは、約5000年前、旧約聖書の時代から続くものです。旧約聖書の時代には、神が現われ名前を授かることにより、人生が変わってゆくということがありました。私にとって「傳三郎」という名前を師匠から授かったというお話は、とても神聖で厳かな感じをおぼえました。併せ、青島氏より、ニューヨークから帰国し家業を継ぐ決意をされた当時のお話をも、うかがうことができました。

 青島酒造見学中、酒の中の醸造用酵母(イースト)が大変重要な原料であることを学びました。ご存知のように、酵母(イースト)には、「母」という漢字が使われています。酵母(イースト)は、菌であり、生物であり、短い期間で酵母(イースト)は無数の子ども達(分子)を生みだし、そのひとつひとつの存在が大切であることを知りました。これにより発酵を助けることができるそうです。しかし、子ども達に「何々しなさい」と教えることはできても、コントロールが難しいことは周知の事実です。ゆえにこの場合、万が一、他の生物がそれらの活動を妨害するようなことがあれば、粗悪な製品を生成してしまう恐れがあることをうかがいました。

 青島酒造ではそれを防ぐ対策として、酵母(イースト)とその子ども達(分子)の為にたくさんの水を与えているそうです。大井川の清流から醪(もろみ)を生成し、そこに酵母(イースト)と純水を加えるとのことでした。私にとって、醪(もろみ)という漢字は、水分のない酒という漢字表現のように感じられました。工程において水を加えなければ、酒を造ることができないということも学びました。さらに、青島酒造では作業場をとても清潔に保っており、「私の家よりも整理整頓されているのではないか!」と思うほどでした。作業場を清潔に保つことは、青島酒造ならでは習慣であるのか、又は、日本文化によるものであるかと考えました。しかし、以前、私はアメリカのミズーリ州セントルイス市にあるBudweiser(バドワイザー)工場を訪問したことがあり、その工場も大変清潔に保たれていることを思い出しました。ゆえに、醸造業にとって「清潔」を保持することは必要不可欠であると認識したのです。

 私たち夫婦がこのNippon学クラスを受講させていただいたことは、日本滞在において、宝物となる経験といえます。青島酒造見学をおえて、酒づくりが日本文化の中で重要な活動のひとつであり、あわせ、大切に継承されていることを学びました。最後に、この機会をご配慮いただいた青島酒造関係者様、並びに、Nippon学関係者様に感謝の意を表したいと思います。ありがとうございます。

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posted by スローライフ掛川 at 2008/02/21 20:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | アクティビティプログラム>NIPPON学

第5回 Nippon学の報告

さて待ちに待ったNippon学第5回
「Nipponの酒―酒を学び酌み交わす」が2月10日に地酒『喜久醉』の蔵元、藤枝の青島酒造さんでおこなわれました。
今回の講座があったからNippon学を受講された方も何人かいらっしゃいました。
また参加者15名中なんとスタッフが9名とはこれいかに。担当スタッフを除いては、言わずと知れた『呑ベイ』な方々なのは写真を見てのとおりでしょう。
さてこの講座は、当日の参加だけでなくその前日から麹菌を殺さぬための配慮として食べ物の制限(納豆・ヨーグルト・ヤクルト・酢・乳酸菌の入ったサプリメントなど)そして当日お化粧、香水の禁止の『御触れ』が出されていました。
紅も差さずにスッピンで来られた女性陣はエライ。
写真を見ても十分どなたかわかりますよね。
「スッピンで人前に出るのってスカートは、はいているけど、おパンツは、はいていない感じかな。」とはある参加ご婦人のキワドイコメント(女性陣一同同感)
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 JR六合駅に13:40に集合して、長谷川隊長からごあいさつ、本日の概要説明の後、禁止事項のキビシイチェックが入り、皆さんクリアー、いざタクシーにて青島酒造さんに向かいました。
青島酒造さんは、旧東海道に面していて街道筋のにおいの残る昭和初期の総2階切妻の木造建築です。
中に入ると帳場から土間が奥に延び、縦格子の建具や大梁、小梁が見える踏天井の木組み構造がとても印象的です。
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その帳場のある土間玄関で、青島 孝 専務取締役(兼 杜氏)がごあいさつ、御社の説明を受けた後、見学に臨むべく下足カバーとヘアーキャップを身に付け工場へと向かいました。
ところでこの時期というのは酒造りの最盛期であり、とても忙しいので見学を受け入れてくださったことには、とても感謝しております。
青島さん曰く「この時期は、基本的に関係者以外とは会わない、出かけない、休まない。
従業員達と寝食をともにし、肉類を断ち、頭まで丸めて酒造りに臨む。」とのことでした。
『酒の神』に仕えるためになんとストイックなことでしょうか。

さて酒造りに欠かせないのが豊富で清らかな水の存在で、当地には地下60メートルほどに大井川の伏流水の水脈がありこれを汲み上げています。この水は鉄分がほとんどなく、カルシウム、カリウムが適度に入っていて軟水質で目指す酒にはとても相性がいいらしい。
飲ませて頂いて、とてもまろやかな感じがいたしました。(後のお酒の試飲で、この水あってのこの酒であることに実感
つぎに麹をつくるにあたり、表面を砥ぎ落とした後の洗米をこしきに張り込むところをみせていただきました。そのお米のなんて白いこと。
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その後水分を吸わせて蒸し、それを麹造り、もと造り、仕込みのそれぞれの工程に使われるとのことでした。そしてふだんでは見せてもらえない酒造りの聖域ともいえる麹室の中を見せて頂けました。麹とはご存知のとおり酒造りには欠かすことのできない菌であり生きています。常にその状態に注意して人の手で育んでいくとのこと。
その麹室の扉はまさに『天の岩戸』で中には神さまとか妖精とかの存在感がありました。
「青島さんが扉を開いて中を見せてくれるなんて、なかなかないことだよ。今日はすごくご機嫌だね。」とはお米屋さんの長坂さんの談。
使う麹も食べさせていただきました。生の栗の実のような、噛締めるとほんのりと甘い。
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隣の大空間の建屋の中では、仕込み(もろみ造り)が行われ大きな仕込樽が並んでいて、いくつか仕込み時間の違いの様子を見せていただきました。
樽の中では発泡したもろみがプツプツと泡がはじけていて、キンと冷えた空気のなかでお酒の香りがなんともいえずまろやかでした。
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その後ビン詰め工程、冷蔵庫、貯蔵庫などを見学した後、いよいよ待ちに待った『喜久醉』の試飲をさせていただきました。
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このように飲み比べてみると6種類それぞれ香り、口当たりが微妙に違い、どれが好みなのかがよくわかります。
しかし、どれも飲み口はサラリとしていて、まろやか、スッと喉に入る感じで後には爽やかなフレーバーが残ります。

青島さんから「『喜久醉』は料理を引き立てる酒でありたい。この水、こだわった米、静岡酵母などがあっての『喜久醉』、まるで静岡の人、風土、気候そのものだと思います。」と、
そして「酒は生きものであり、造る過程の変化をマニュアルでの対応でなく、味や香りや手触りを含め五感、第六感で感じることが上手に育てることです。」このように愛情を持って造られていることが工場見学、試飲を通してよく理解できました。
彼は以前は世界を又にかけた金融マンで、その世界の醜さに嫌気がさし、ふと足をとめたときに、実家の酒造りに日本人のアイデンティティーを感じ、後を継いだとのことです。
「食うためだけの酒造業ではないことが大切だと思います。この手でこの土地でこの仲間達で本物を目指したい。でもたくさんは造れませんね。」
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「和醸良酒」とはみんなで和をもって酒をつくるとの青島さんからのお言葉です。そんな思いが感じられたお酒でした。
『喜久醉』を口にした時「人と神との間合い、その精神的空間をうめるエーテルみたいなものが酒ではないだろうか。」
神事には万国共通、酒は付き物です。
個人的にはそんな感覚を持ちました。
今回の講座を通して参加者のみなさんも、たくさんの大切なことを青島さんから感じ取ったのではないでしょうか。

その後の宴会は『喜久醉』で料理を味わい、時の経つのを忘れてしまうほど、まったりとした時間でした。



posted by スローライフ掛川 at 2008/02/15 23:54 | Comment(3) | TrackBack(0) | アクティビティプログラム>NIPPON学

第4回Nippon学 ---「Nipponの書」の感想

 Nippon学スタッフのアメリカ人のSが,筆を使った白と黒のアート「Nipponの書」に挑戦しました。そのときの感想です。

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This Nippon Gaku session was fun and interesting, especially for a Westerner like me. As you know, the Roman alphabet is used in English. In this writing system, there is no connection between the appearance of written words and their meanings. However, there is a clear connection between many kanji and their meanings, for example: yama, kuchi, ki. To a native English speaker, this is a challenging and fascinating way to use language.

Ono sensei told us that long ago, being a professional scribe in Japan was considered lowly work. This is surprising to me because I think using kanji requires a high level of precision and imagination.

In our morning session we had lots of time to practice and improve writing “forever”. At lunchtime the staff served us delicious miso soup. In our afternoon session we practiced kimbun. We each chose a kanji and explored artistic and creative ways to write it without striving for perfection. Because I am not good at writing kanji, I especially enjoyed this activity! After an afternoon break for delicious coffee and sweets, we made wall hangings of our kimbun.

We were amazed at the end of the day as each person presented his or her wall hanging. Each person’s particular style and personality were easy to see in the finished product. It was a long but satisfying day that I will never forget. Thank you to Ono sensei and all who participated.


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<和訳>

 今回のNippon学の講座は,西洋人の私にとって格別興味深いものとなりました。ご存知の通り,英語の表記ではローマ字を使いますが,文字の形とその意味には関連性がありません。しかし,漢字には「山(yama)」「口(kuchi)」「木(ki)」のように,明確な関連性があります。英語のネイティブ・スピーカーにとっては,言語を操る上で非常に興味深い方法だと感じます。

 小野先生によれば,昔,日本では石などに刻まれた文字を紙に書き写す作業は,身分の低い者の仕事だったそうです。貴重な紙を使って限られたスペースを無駄なく使うために字体が派生したと知って驚きました。

 午前中のセッションでは,「永(forever)」の字が上達するように時間をかけて練習をしました。お昼には,スタッフがおいしい豚汁を用意してくれました。午後のセッションに入って,今度は「金文」を練習しました。受講生やスタッフ各人が,自分が書く文字を選び,完ぺきさを求めるのではなく,芸術的かつ創造的な手法を模索しながら表現しました。私は漢字を書くのが得意ではないため,このアクティビティは特に楽しかったです。コーヒーとお菓子で休憩を入れた後,作品を飾る掛け軸を作りました。

 講座の終わりには,全員が自分の掛け軸を発表しました。作品には,それぞれ独自のスタイルや個性が見て取れました。長い一日でしたが満足できる一日であり,記憶に残る日となりました。小野先生,参加者のみなさん,ありがとうございました。

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posted by スローライフ掛川 at 2008/02/02 02:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | アクティビティプログラム>NIPPON学

第4回「Nipponの書」模様

1月20日(日)Nippon学アクティビティー第4回「Nipponの書」が掛川市満水にある「たまりーな」で行われました。今回は書道教授小野悦(おの えつ)氏をお招きして白と黒のアート書道を体験します。今回は受講生12名のうち7名の方が出席され、自らの筆文字で自由に新しいアートに挑戦しました。
10:00一寸過ぎいよいよ講座の始まりです。まずは先生より実習に入る前に書道についての講義をしていただきました。
「文字とは、言葉(言語)を伝達し記録するために線や点を使って形作られた記号のこと。習字は書写であり文字を書き取ることであるが、書道とは書くことで文字の美を表そうとする東洋の造形芸術である。漢字の書体には篆書・隷書・草書・行書・楷書があり時代とともに変化をしてきた。
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「永字八法(えいじはっぽう)」漢字の「永」の字には、書に必要な技法8種が全て含まれているとして、側(ソク、点)、勒(ロク、横画)、努(ド、縦画)、趯(テキ、はね)、策(サク、右上がりの横画)、掠(リャク、左はらい)、啄(タク、短い左はらい)、磔(タク、右はらい)。これらが楷書の基本となる用筆法。
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そのほか、浮鵞、戈法、風鉤、獅鉤という用筆法がある。」


さて、一通り講義が終わりいよいよ実習になります。まず午前中は、先ほどご説明のあった「永」を練習します。みんなが墨をすりだすとなんだかとても懐かしい匂い、小中学校時代を思い出します。
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何枚も書いているうち、段々と整った字になってきます。受講生の皆さん、そしてスタッフも先生にお丸をいただいてニンマリです。
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12:00になりここで昼食のため休憩になります。今回はスタッフの長谷川八重さんが豚汁を用意してくれました。(おなかが空いていて写真を撮るのを忘れてしまいました。)
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1時間の休息後いよいよ本日のテーマである「筆文字アート」に挑戦です。今回は金文を書き、ミニ掛け軸を作ります。まずは先生から「漢字の成り立ち」「金文」について講義をうけます。
中国における文字の発祥は、黄帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた鳥の足跡を参考に作った文字とされる。金文とは、今から約三千五百年ほど前の中国古代の祭祠用青銅器に鋳込まれた文字のことであり、漢字のもっとも古い原形のひとつである。
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講義が終わり、各自思いを込めて書く字を決めます。そしてお手本を先生に書いていただきました。
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そして、作品製作に取り掛かります。みんな真剣そのものです。何枚も納得がいくまで書きます。
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スタッフの一人、スーザンはどれにしようか?悩んでいます。
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15:00になりコーヒーブレークです。
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雑談をして、リラックスしたあといよいよ作品の仕上げになります。書きあがった金文に落款を入れ、ミニ掛け軸にして完成です。
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各自思いを込めて完成した作品の発表です。
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ちょっと照れながらの皆さんの笑顔がとても印象的でした。そして私も
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そして来月の「Nipponの酒」の注意事項等の説明のあと、記念撮影で終了となりました。
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お疲れ様でした。
posted by スローライフ掛川 at 2008/01/22 17:49 | Comment(2) | TrackBack(0) | アクティビティプログラム>NIPPON学

第2回 Nippon学の感想

 Nippon学スタッフのアメリカ人のSが,今回,初訪日のお父さんと初めて日本の民族衣装に”袖を通して”みました。そのときの感想です。

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My 67-year-old father recently had a hip replacement. After surgery, he called me and said he wanted to “test drive” his new hip in Japan. So he came to visit us the weekend of our Nippon Gaku Kimono class. Muraki Sensei graciously invited Dad and me to be models. She was kind enough to dress us in her priceless family heirloom kimono. We were honored by Muraki Sensei’s generosity and patience.

We learned that kimono once worn by grandparents can be cut apart, redesigned, dyed different colors, and worn by three generations or more. I was overwhelmed by the gorgeous variety of color combinations and fabrics. Some students brought their kimono in a special suitcase, carefully folded so that they looked fresh and perfectly creased at all times. I was surprised to learn that the hidden undergarments are just as beautiful as the outer robe of the kimono. This attention to detail, even when no one else can see it, strikes me as “very Japanese”.

We worked in pairs or small groups to dress each other under Muraki Sensei’s supervision. As expected, the women needed more time to dress than the men. This seems to be true wherever you go in the world. Wearing kimono changed not only our appearance but also our behavior. We spoke more softly, moved more gracefully. We were aware of the dignity and respect that kimono demand of both the wearer and the observer. It made our tea ceremony a special event that required something extra from us that our everyday clothes don’t require.

My Dad’s new hip required something extra of me, too. He has recovered well but he still needs help with his shoes and socks. Before I came to Japan, this would have been a problem for me. In my culture, if an adult needs help dressing himself, it is often a sign of weakness that places an unfair burden on the helper. Also, my Dad has always been an all-powerful, heroic figure to me. When he asked me to help him with his shoes and socks, it was an unfamiliar situation for both of us. Fortunately, my previous adjustment to life in Japan prepared me for this moment.

During the past year, I have needed help with most of my everyday activities like reading, writing, speaking, shopping, and even bathing, using the toilet and washing clothes. At first, I was embarrassed and frustrated by how much help I needed. Yet rather than feeling like a burden, my Japanese friends have made me feel welcomed and cared for. I have learned to be grateful for the help and for the bond of friendship that results from it.

That’s why, during Nippon Gaku class, I didn’t feel embarrassed as I knelt at my Dad’s feet, took off his shoes and socks, and put on his tabi. I felt honored. It was an act of dignity for him, not shame. The Nippon Gaku Kimono Session was a unique privilege for us. My Dad and I will never forget this rare experience that made Dad’s visit to Japan the opportunity of a lifetime. We thank Muraki Sensei, Kakegawa Lifestyle Design College Staff and the other Nippon Gaku students for what we learned and for the beautiful memories we made together.
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<和訳>
 先日,67歳になる父が人工股関節手術を受けました。手術後,父が電話をしてきて「日本で新しい人工関節を“試運転したい”」と言い,Nippon学の「Nipponの装い」が開かれた週末に日本にやって来ました。講師の村木先生は,父と私にモデルをするように提案してくださり,先生のお宅に代々伝わる貴重な着物を私達に着付けてくれました。先生の寛大さを非常にありがたく思いました。

 講座を通じて,日本では祖父母が身に着けた着物を仕立て直し,時には別の色に染め直して3世代以上も引き継がれることがあることを知りました。私は,着物の生地や色彩の豊かさに圧倒されました。受講生の中には,着物を注意深く折りたたんで皺が寄らないように特殊なかばんに入れて持ってきた人もいました。私にとっては,ひと目に触れることを想定していない肌着が着物と同じぐらい美しいことが驚きでした。この細部への配慮が,“非常に日本的”だと感じました。

 講座の中で村木先生の指導の下,私達はペアまたは少人数のグループで着付けに挑戦しました。予想通り,男性よりも女性のほうが時間がかかりました。これは世界共通のように思えます。着物を着ることで,姿だけでなく振る舞いにも変化が表れ,話し方が優しくなり,動きも優雅になりました。着物は,着る者と見る者の両方に厳かさを感じさせます。そのため,茶会は普段着とは違う「特別な何か」が必要とされるイベントとなりました。

 私にとっては,父の新しい人工関節も「特別な何か」を必要とするものとなりました。術後の回復は順調なのですが,まだ靴や靴下を履く時に手助けが必要です。もしこれが,私が日本に来る前だったら,問題になっていたでしょう。というのは,私の文化では,大人が衣類を着るときに手助けを必要とすることは,弱さの象徴であり,介助者にとって負担になると考えられているからです。父は私にとって,常に全能で英雄的な存在であり続けました。父が靴と靴下を履く際に助けを求めた時,父にも私にも不慣れな状況でした。でも,私の日本でのこれまでの生活や体験によって,この瞬間に向けて心の準備ができていました。これは,父にとっても私にとっても幸いなことでした。

 私は過去1年間,読み書きや,会話,買い物,お風呂の入り方,トイレの使い方や洗濯の仕方まで,日常生活のほぼすべてにおいて助けを必要としてきました。最初は,人の助けを必要とする状況を恥ずかしく思い,欲求不満を感じていました。しかし,日本人の友人達は,これを負担と感じるよりも,喜んで受け入れて面倒を見てくれました。この経験から,人からの助けを感謝し,助け合うことで友情の絆が強くなることを学びました。

 そのため,Nippon学の講座で父の足元にひざまずき,靴と靴下を脱がせて足袋を履かせることに戸惑いを感じることはなく,誇らしく思えました。父にとっても,助けを求めることは恥ずかしい行為とはなりませんでした。Nippon学のNipponの装いの講座は,私たち親子にとって得がたい体験となりました。父と私は,父の来日を特別なものにしたこの貴重な経験を忘れることはないでしょう。共に学び,すばらしい思い出を作った村木先生,掛川ライフスタイル・デザイン・カレッジのスタッフ,受講生の皆さんに感謝したいと思います。
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posted by スローライフ掛川 at 2007/12/30 14:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | アクティビティプログラム>NIPPON学

第2回 Nippon学

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第2回 Nippon学 まずは写真のアップです。記事はレポーター帰国?来日?後のお楽しみです。
posted by スローライフ掛川 at 2007/12/09 22:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | アクティビティプログラム>NIPPON学

第1回 Nippon学

11月4日(日)いよいよNippon学が始まりました。

Nippon学は、日本人でありながら以外と知らない和の文化を、「食」「装」「書」「酒」「芸」という五つのテーマを切り口に、日本の格好良さ・洗練された美しさにぐっと迫るというもの。各回講師が変わるのもNippon学の特徴です。
第1回目「Nipponの食 −土鍋でごはんを炊く」の講師は、長坂潔曉(ながさか きよあき)さん。静岡市でお米屋さんを営む、五ッ星お米マイスターです。長坂さんの土鍋炊飯ワークショップは炊事場だけに留まらず、好評だった前回に加えて今回は、「平成スローライフ検地」と題した田んぼでのフィールドワークが組み込まれました。会場となったのは、掛川市内から北上した西郷地区滝の谷(たきのや)集落、刈り取られた稲がはざ掛けになり、柿が実る美しい里山です。滝の谷公民館は、分り難い場所でしたが、受講生は土鍋やお米を持参し集まってくれました。
Nippon学の受講生は全12名です。内、今回は9名が出席です。
9:30 Nippon学開始にあたり、まずはスタッフ紹介とNPO井村代表の挨拶、そして受講生にも自己紹介をして頂きました。
そして講座「Nipponの食 −土鍋でごはんを炊く」の開始です。
IMG_8356.jpg第1ステージ<飯炊き下準備>。パスタの“アルデンテ”に当たるご飯の最良の炊き上がり状態は“外硬内軟(がいこうないなん)”ですお米を研ぐ時間は炊飯の何分前が理想か?など、クイズ形式でお米の歴史と科学的分析を座学で学びました。炊事場に移り学んだとおりにお米を研いで浸水させたら秋晴れの野外へ。

CIMG1054.jpg第2ステージ<田圃フィールドワーク>。田んぼでは3〜4人のグループに分かれ、稲刈りの終わった田圃に入り、自分の足で全体の収量や貯水量を測定し、人間サイズに置き換えてお茶碗何杯分か、風呂何杯分かを実感してきました。その数字は持ち帰って午後の座学の資料になります。

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さあ、いよいよ土鍋炊飯です。研いだお米をザルに上げ、水をきったら容量を測ります。同量の水を土鍋に入れ、一気に強火で加熱し湯気が上がったら、そこからさらに5分加熱。火を止め、蒸らしを20分、それぞれに美味しいご飯が炊き上がりました。
nippon 020.jpg持参したおかずをみんなでおすそ分けしながら、楽しい昼食タイムは終わりました。

nippon 023.jpg満腹になったところで、午後は<プレゼンとまとめ>です。持ち帰った数字を計算式に当て嵌めていくと、この地の一反あたりの収量は12〜13俵という数字が出てきます。全国平均の反収は8俵に対し収穫の多いこの地の稲作ですが、それは良い事なのか、それとも悪い事なのか…長坂さんの解説が始まります。
―本当に美味しいお米は7表平均で作られたお米です。
収量を多くするあまり、海外から莫大な輸送費を掛けてやってくる化学肥料に頼っている現代農業の中で、私達は本当に美味しいお米を食べられなくなっている。私が最近面白く読んでいる本に、化学肥料など使わない江戸時代の優れたリサイクル文化が書かれています。―そもそも、日本の稲作文化は愛なのです。9月、初めて刈り取られた稲を神様に奉納する神嘗祭(かんなめさい)と、総ての民に今年もお米は行き渡った事を慶び、神様と天皇が最後にそれを口にされる11月23日の新嘗祭(にいなめさい)は、2000年もの歴史が有ります。そうして私達は神様に守られ、国に守られ、地域に守られ、家族と共に働いてきた。今、勤労感謝の日となった11月23日には、そんな意味がある事を思い出して欲しい−。
と長坂さんは熱く語って下さいました。

nippon 026.jpg最後にクイズの成績、優勝の杉山葉子さんと成績優秀者には美味しいお米がプレゼントされました。予定時間を30分ほど過ぎてしまいましたが、大人の食育講座になりました。

長坂潔曉さんのご紹介はこちら
http://www.tokai.or.jp/ankome/
posted by スローライフ掛川 at 2007/11/26 17:35 | Comment(2) | TrackBack(0) | アクティビティプログラム>NIPPON学

nipponの芸が決定しました。

「Nippon学」の内で、調整中だった「Nipponの芸」が決まりました。
2008年3月2日(日曜日)夜7時より、事任八幡宮にて
“伝統の芸術にふれる”として、雅楽(ががく)を見ることになりました。
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笙(しょう)・篳篥(ひちりき)・釣太鼓(ついだいこ)・鉦鼓(しょうこ)・楽筝(がくそう)・和琴(わごん)・学琵琶(がくびわ)が奏でる音と、煌びやかな衣装、不思議な舞・・・
それらが一体となった雅楽です。

そもそも雅楽とは、1500年前に日本に入ってきた伝統の音楽で、時を経ても形を変えず、
伝承されている日本が世界に誇るべき芸術文化です。
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楽典(楽譜)も、洋楽の”クラシック”の五線譜よりさらに1,000年以上前に完成した
世界最古で、曲名には現代の言葉の語源となっている「調子」や「千秋楽」などがあります。
ちなみに「打ち合わせ」の語源も雅楽からだそうです。

今回の演奏者は、静岡県神社庁雅楽講師の平田和仁(ひらたかずひと)さんと
赤尾雅楽会(あかおががくかい)の皆さまです。
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雅楽を習うには、音楽として練習するのではなく、鳥の囀り・木々のざわめき・
水の流れなど、自然界の音をよく聞きそれを楽器で表現する芸術だと認識する事だそうです。
出来の良い雅楽器は、それらが集まると人が触れなくても勝手に鳴り出す「共鳴」という現象があるそうです。
演奏と共に行なわれる舞も、訓練によって本来立てない位置の重心で立ち舞う姿が披露され、管楽器などの吹き物も呼吸法の訓練により得体の知れない音が出るそうです。
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今回の演目は3曲です。
1曲目は、全ての楽器が共演する(オーケストラ)曲。
2曲目は、管絃(かんげん)の迫力が特徴の曲。
3曲目は、浦安の舞が披露される舞楽。

なんとも不思議は雅楽の世界を
どうぞ、お楽しみに。
posted by スローライフ掛川 at 2007/05/11 18:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | アクティビティプログラム>NIPPON学

Nippon学の番外編!

日本の伝統芸能「狂言」を見に行きませんか?

日時:5月4日(金)13:30〜15:30
会場:愛知県新城文化会館
 http://www.iijnet.or.jp/shiki-ml/syoku/shinjou-g.html
入場料:3000円

そもそも狂言は、能と能の間の寸劇で、喜劇の古典芸能です。
今回は、人間国宝の茂山千作(しげやませんさく)さんを始めとする茂山家の公演です。
茂山家は、お豆腐に例えられ、誰にでも愛される狂言の伝承を家訓とされています。

今回は、Nippon学やカレッジ受講の皆さん用に数枚のチケットを手配してあります。
興味が有りましたら、ご一緒に狂言へ出かけませんか?

公演日も迫っていますので、
興味のある方は、27日(金)夕方までにご一報下さい。
よろしくお願いします。
posted by スローライフ掛川 at 2007/04/26 22:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | アクティビティプログラム>NIPPON学

Nipponの酒

未定になっていた「Nipponの酒」が決定しました。

2008年2月10日
酒の仕込み真最中の藤枝・青島酒造さんへ酒蔵見学ツアーに行きます。 

『喜久酔』(きくよい)という名のおいしいお酒をご存知ですか?
それは、大井川水系南アルプス状流水と、米は無農薬有機栽培で作られた稀少な山田錦、静岡酵母を使い、蔵元杜氏が受け継ぐ技術によってのみ作られる地の酒。
小規模な酒蔵が、ふるさとの四季と共に醸し出す「静岡型」のお酒です。

その酒作りをしているのは、
アメリカのMBA(経営学修士)も持って資本主義社会の最先端で働いてきた青島孝専務です。もっとも利回りの悪い醸造という世界に舞い戻った彼の元には、同じ意志をもった若者が集まってきました。
(写真は、青島孝専務と山田錦を作る松下明弘さん)
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『Nipponの物作りと Nipponの価値観』

先日、掛川ライフスタイルデザインカレッジのNippon学に・・・
と、お願いに伺ったところ、来冬の酒作り真っ只中(まさに聖域!)に
我々を招いて下さることになりました。

酒蔵見学の後は、酒席でその味を余韻と共に心深く味わう予定です。

来年の話しは鬼が笑うと言いますが、笑わせておきましょう・・・我々は心に響く酒が飲めるのですから!  ご期待下さい。


posted by スローライフ掛川 at 2007/04/19 21:24 | Comment(1) | TrackBack(0) | アクティビティプログラム>NIPPON学

Nippon学の詳細

日本人でありながら以外と知らない和の文化。「食」「装」「書」「芸」「酒」という五つのテーマで、日本の格好良さ・洗練された美しさにぐっと迫ります。各回、専門講師を招き、日本人コーディネーター、アメリカ人インタプリターとともに、インターナショナルに和の心をひもときます。

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第1回  『 Nipponの食 』  ――土なべで飯を炊く
■日 時: 平成19年11月4日(日) 9:30 〜 14:00
■内 容: 日本人の食文化の基本「米」。米を研ぎことから始まって、田んぼを見て、ごはんを炊く中で、米の科学、日本の景観、現代の農業や社会のあり方まで考えます。
美味しいごはんの炊き方を身につけることが生活をどう変えるのか、昨年の9月セッション「うまさ120%のご飯を食べる〜田んぼウォッチング&ごはん炊き」受講生は実践、実感中。
■講 師: 長坂潔曉(ながさか きよあき)氏
三ッ星お米マイスター。安東米店店主。(静岡市在住)

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第2回 『 フェスティバル 』
■日 時: 平成19年11月25日(日) 
■会 場: キウイフルーツカントリーJapan 11:00〜15:00
■内 容:オーガニックファーミングの収穫祭、ダッチオーブンパーティを兼ねた
フェスティバル。受講生、講師陣、運営スタッフ、事務局が一同に会し、交流し
ます。

第3回 『 Nipponの装い 』
 ――着物を着る
■日 時: 平成19年12月2日(日) 13:00 〜 16:30
■内 容: 日本の民族衣装である「着物」。着物を着てお抹茶をいただくとともに、日本の美しい所作を学びます。アメリカ人インタープリターの女性は、この
日を楽しみにしています。
■講 師:村木ともこ 氏
 掛川文化協会茶道部表千家代表者・掛川西校茶道部講師

第4回  『 Nipponの書 』  ――筆を使う
■日 時: 平成20年1月20日(日) 10:00 〜 16:00
■内 容: 白と黒のアート書道を体験します。書は、硯の上で墨をする、姿勢を正して筆先に気持ちを集中させる、繊細かつ大胆に半紙に表現をする文化。基本を学んで、今回は自らの筆文字で自由に新しいアートに挑戦してみます。
■講 師::小野悦(おの えつ)氏
 書道教授

第5回 『 Nipponの芸 』
――日本の芸にふれる
■日 時: 平成20年2月10日(日)   時間未定
■内 容: 未定
■講 師: 未定
    
第6回 『 Nipponの酒 』 ――酒を学び、酒を酌み交わす
■日 時: 平成20年3月2日(日)   13:00 〜 19:00
■内 容: 酒蔵を訪ね、酒を学ぶツアーを実施。その後、日本の酒を酌み交わしましょう。
■講 師: 未定

■受講料: 会員40,000円 非会員43,000円 (税込み)
※受講料には、ベーシックプログラムの受講料、傷害保険、フェスティバル
 参加費が含まれます。
※受講料は4月末日までに、下記口座にお振り込み下さい。振り込み手数料は
 各自ご負担下さい。
※分割可 4月末24,000円  7月末[会員]16,000円 [非会員]19,000円)
[振込口座] スルガ銀行 掛川支店 (普通)1010747 
[口座名義] NPO法人スローライフ掛川

■回 数: 全6回 
■定 員(最少催行人員): 20名(12名)  
※定員と最少催行人員が設定されているため、受講希望者数により講座が
 成立しない、またはご参加いただけない場合がありますので、あらかじめ
 ご了承下さい。

【お願い】 
・各回ごと、時間、会場、準備していただくものが違います。受講者には
 随時、会場への案内、持ち物など詳細をお送りします。各自、ご用意下さい。

 
posted by スローライフ掛川 at 2007/02/14 15:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | アクティビティプログラム>NIPPON学