「山犬段へトレッキング&ネイチャーフォト」
最終回となる第4回ネイチャーフォトグラフィーは、紅葉の山犬段(蕎麦粒山)へ「トレッキング&ネイチャーフォト」の小旅行。自然を楽しみ、写真を楽しむ一日となりました。
午前7時に掛川市役所へ集合。車に分乗して山犬段へ向かいます。途中、大札山の休憩所では、休憩するどころか、紅葉を撮影したり、神々しい山々の撮影にみんな夢中です。
犬山段の駐車場に到着。今回、同行してもらったトレッキングの鈴木講師と山村講師から注意事項の説明を受け、その後、準備体操。運動不足のネイチャーフォトチーム。あちこちからボキボキ音が聞こえてきます。
さあ、トレッキング&ネイチャーフォトへGoo!
歩き始めてまもなく、それぞれ目に止まるものを撮影し始めるネイチャーフォトチーム。往復1時間半ほどのコースを、2時間以上かけてゆっくり歩きます。
陽がさし、アンダー気味に撮っているとすぐ陽がかげり……、といった具合に太陽に翻弄されながらも、目に止まるもの、心動かされるものを撮影していきます。
ときおり陽がさすと、「おっ、太陽が出た!」と、とたんにアクティブに動き出すネイチャーフォトチーム。
「ネイチャーフォトの皆さんは、太陽が出ると、元気になりますねえ」
という鈴木講師からの言葉に、
「光と影のネイチャーフォトチームだからね」
と小川講師が応酬します。
山頂に到着。
全員無事に、帰還(?)できました。
お昼はお弁当と、山村講師お手製の豚汁。
冷え切った身体に暖かく染み渡ります。
午後は、午前中に撮った画像を見ながらのレクチャー。温かいコーヒーと差し入れのチョコレートもあります。
山小屋が冷えているためか、「パソコンがすぐに電池切れの状態になる」というハプニングもありましたが、3台のパソコンでなんとか全員分の画像を見ることができました。
「みんな、本当に上手になったなあ」
小川講師がしみじみとつぶやきます。
今回、写真の技術について、レクチャーらしいレクチャーは初回のみ。あとは、撮影をしていく中で、
「何を撮っているんですか?」
「どうやって撮ったんですか?」
それぞれが好奇心旺盛に小川講師につきまとい、そして、仲間の撮った写真を見ていく中で何かを感じ取る、ということが講義の中心だったように思います。
同じ場所を歩き、同じ「写真を撮る」行為をしていても、みんな、見るもの、感じるもの、心動かされるものがそれぞれに違うんだ、という発見。そういう見方があったのかと、自分のものの見方の幅を広げていく中で、自分の写真の幅も広がっていくような……。
「撮りたくなる気持ちになることが大事だからね」
小川講師のこの言葉に、この講座の特徴が集約されているように思いました。
「写真は引き算」
この言葉も、小川先生が終始言っていた言葉です。
何を撮りたいのか、なぜこの風景に魅力を感じたのか考えること。そして魅力を感じたテーマを表現するために、余分なものは引いてゆくこと――。
一眼レフもデジカメも関係なく、自分が心動かされるものを見つけ、写真に撮り、仲間の写真を見て、仲間が心動かされるものを知っていく。「露出はいくつで、シャッタースピードはいくつで」ということよりも、もっと大事なものを教えてもらったような、気づかせてもらったような、そんな講座でした。
「お別れ遠足みたいだね」
ちょっぴりしんみりしながらも、光がさすと急に元気になり、カメラ片手にあちこちに散らばるネイチャーフォトチームの面々なのでした。
小川講師、そして今回同行してもらった鈴木講師、山村講師、本当にありがとうございました。秋の遠足、とてもとても楽しかったです。
さ〜て、いよいよカレッジフェスティバル。
ネイチャーフォトグラフィーチームは、メンバー一同、渾身の作品を発表します。もちろん、講師も。
みなさんどうぞお楽しみに!