今年度最後のフォーラム! 平野正俊校長 

平野 正俊氏 講演会 

 『空と風になって』 

   −好奇心を欲求に、知識を知恵に、体験を実践にー

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■講師 平野正俊 氏   掛川ライフスタイルデザインカレッジ校長
■日時 20年3月1日(土) 受付 14:30〜15:00
     講演 15:00〜17:00
■会場 美感ホール 掛川市亀の甲1-13-7 .0537-24-0743

*フォーラム参加は、どなたでも無料でご参加いただけます。
ご家族、ご友人等をお誘い合わせてご参加下さい。


※フォーラム終了後、講師を交えて懇親会を開催します。
懇親会
時間/同日17:30より約2時間
会場/樽八 (紺屋町) 0537-22-5513
会費/おひとり3,000円

[講師紹介]
平野正俊 (ひらの まさとし)氏
[プロフィール]
体験学習農場 キウイフルーツカントリーJapan園長。
自然・農村・本物をキーワードに情報発信する「出会いと学びの体験学習農園」を経営、
未知なる可能性を求めた「創造農業」を目指す。農業歴30年。
国内外の農村リーダー育成プログラムで、この研究員、
1998〜2001静岡大学農学部・非常勤講師農園は100名を越す研修生が育ち世界で活躍。
静岡県農業経営士、地域興しマイスター、アグロ・アドバイザー、ふるさと水と土指導員。
1996〜2000年農林省農業総合研究所・非常勤。


【お問合せ・お申込み】
NPO法人 スローライフ掛川連絡事務所
tel  0537‐22‐0654
fax 0537‐22‐0786
担当 : 佐藤、鈴木
project@slowlife.info


posted by スローライフ掛川 at 2008/02/25 10:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | ベーシックプログラム>講義型フォーラム

2月フォーラムのご案内(2/2)

小松正明 氏 講演会
 『スローサイクリングで東京再発見』

■講師 小松正明 氏 『掛川奮闘記』著者 元掛川市助役
■日時 20年2月2日(土) 受付 14:30〜15:00
     講演 15:00〜17:00
■会場 美感ホール 掛川市亀の甲1-13-7 .0537-23-6543
2月2日(土)、3月1日(土)開催のフォーラム参加は、どなたでも無料でご
参加いただけます。ご家族、ご友人等をお誘い合わせてご参加下さい。



※フォーラム終了後、講師を交えて懇親会を開催します。
懇親会
時間/同日17:30より約2時間
会場/公園服部(掛川城三の丸広場東となり) 0537-22-5245
会費/おひとり4,000円

[講師紹介]
小松正明 (こまつ まさあき)氏
[プロフィール]
1958年室蘭市生まれ。NPO法人スローライフ掛川顧問。
北海道大学農学部卒業後、北海道開発庁に入庁。2002年に掛川市助役。3年間の市助役時代に生涯学習に触れ、スローライフやまちづくりを学ぶ。
2005年春に国土交通省へ帰任し、07年4月からは単身、東京へ赴任。現在、独立行政法人都市再生機構(UR)東京都心支社都市再生企画部担当部長として新たなまちづくりを実践するとともに、休日はスローライフ掛川有志が贈ったロードバイクで東京近郊を走り回る。
☆小松氏ブログ『北の心の開拓記〜東京再発見編〜』 http://blog.goo.ne.jp/komamasa24goo/

☆2/3(日) 節分スロースタイルサイクリングに小松正明氏ゲスト出演、決定!
翌日は、小松正明さんと一緒に自転車で神社巡りをしてみませんか。つま恋を基点に、掛川市内約50kmをゆっくり走ります。
節分スロースタイルサイクリング参加者募集! - 日々スロー
申込〆切1/31、お問合せはNPO連絡事務所まで。

【お問合せ・お申込み】
NPO法人 スローライフ掛川連絡事務所
tel  0537‐22‐0654
fax 0537‐22‐0786
担当 : 佐藤、鈴木
project@slowlife.info
posted by スローライフ掛川 at 2008/01/29 17:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | ベーシックプログラム>講義型フォーラム

内海勝利氏 講演 「風任せ、波任せ人生」

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「12年前、大病を患いその時点で余命5年でした。」
見るからに、元気そうなやさしい笑顔で内海氏は話しはじめました。
「今は、おまけの人生なんです」
「おまけ」ってメインよりも、うれしいものですよね。
例えば、キャラメルでもキャラメルよりおまけの方が印象深く、大切に記憶に残っていたりする。
今をそんな風に例えられるのは、それまでの人生が計画通り充実していたからなんだと講演を聞いて強く思いました。

1978年清水港から1年3ヶ月を掛けて家族4人で太平洋・大西洋横断に成功。
1982年、65,000Kmの世界周航の旅を終え、清水港に帰港。

 まず、清水港を出てから最初の寄港地サンフランシスコまで68日間。
海の上では、天測をして手計算で自分の位置を確かめる。
 これが面白いという。
今は、GPSが出来てしまって、すぐに自分の場所がわかってしまう。
これではおもしろくないらしい。
 ドキドキ、ワクワクを命がけで楽しむって事だろうか。
冒険家の心理なんだろうなぁと感心しました。
 すごいのは、その命がけのドキドキ、ワクワクに家族が付いていっていると言う事です。
きっと私なら「本当に大丈夫なの?」と喧嘩になってしましそうだと思った。

水はポリタンクに詰めて、1日一人2リットル、洗濯や体は雨水をためたもので。
船は自分で修理、メンテナンス。
到着する日をみんなで当てたり、カレンダーの消し込みが楽しみだったり、やることは読書が多かったと。
航海中の過ごし方は、現状の生活をしている自分には、とても想像できるものではないと思いました。

そして、サンフランシスコに着いてから始まった、たくさんの出会いや経験。
アメリカという発展した国での歓迎、そしてすぐ隣のメキシコの貧しい中でのキラキラした暮らしぶり、
道中の美しい島、誰にも体験できないような貴重な体験の写真がたくさんありました。

そして、目的地のイギリスへ。

内海氏にはイギリスに行く目的がありました。

イギリスに行く目的、そして家族で航海に出るという目的、その一つ一つの計画を確実に実行している行動力。
こんなに大きな夢を、多くの人に支えられて実現できたのは、内海氏の人間としての魅力が多くの人に認められるものだったからだと思いました。

小学生で1年3ヶ月もの航海についていった子供達や奥さん。
家族にとても強い信頼関係や絆がなければ出来ない事でしょう。
そして、その家族を支えた周りの人たち。
すごいパワーを持った家族に、ひきつけられた多くの人たち。
大きな夢を持ち、その実現のためにがんばり、多くの出会いに恵まれて、理想的な生き方を現実にされている人のお話を聞けた貴重な時間でした。

自分の人生はどうだろうと改めて考えるいいきっかけにもなったと思いました。
posted by スローライフ掛川 at 2008/01/21 00:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | ベーシックプログラム>講義型フォーラム

11月フォーラムのご案内(11/7)

山口裕美氏講演会
『私を変えた現代アート』
 〜現代アートは問いかけであって答えではない〜

■講師/山口裕美氏(アートプロデューサー)
■日時/平成19年11月7日(水)
    受付18:30〜19:00 講義19:00〜21:00
■会場/美感ホール 掛川市 亀の甲 1-13-7
    TEL.0537-23-6543 
  ※フォーラム終了後、交流会を開催します。

■会費/受講生 無料 NPO会員2,000円 一般 3,000円

[講師紹介]
山口 裕美(やまぐち ゆみ) アートプロデューサー
[プロフィール]
アーティストをもっとも身近な場所から応援するその活動から
「現代アートのチアリーダー」の異名を持つ。
NPO法人芸術振興市民の会理事。1998年eAT金沢総合プロデューサー。
学校法人KIDI顧問。2004年ARSELECTRONICAネットビジョン審査員。
CoFesta「劇的3時間SHOW」キャスティングディレクター。
書著に「現代アート入門の入門」(光文社新書)、
「芸術のグランドデザイン」(弘文堂)、
「Warriors of Art」(講談社インターナショナル)など。

[メッセージ]
現代アーティストの日比野克彦さんはある時、子供に質問されました。
「日比野さんはどうやってアーティストになったの?」
その答えはこういうものでした。
「僕はアーティストになったのではなく、君と同じように絵が好きで、
子供の頃から描いていて、大人になってもやめなかっただけだよ。
だから、誰でもがやめなければアーティストなんだよ」。
アーティストは、特別な存在でも変人でもありません。
アート=ライフ。実は誰でもがアーティストなのです。


【お問合せ・お申込み】
NPO法人 スローライフ掛川連絡事務所
tel 0537‐22‐0654
fax 0537‐22‐0786
担当 : 佐藤、河住、鈴木
project@slowlife.info

posted by スローライフ掛川 at 2007/11/01 16:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | ベーシックプログラム>講義型フォーラム

第7回 内山 節氏講演 

私を変えた1960年代〜浮遊する個人〜
■講師/内山 節氏(哲学者)

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1960年代・・・といえば、多くの人が何らかの形で思い入れのある年代なのでは。
新幹線の開通・東京オリンピック・東名高速道路等、日本が目覚しい発展をして、急速に現代っぽくなった時代だったはず。

講義の背景はこの時代でした。

1958年からお話は始まりました。
私の頭の中は映画「ALWAYS 3丁目の夕日」の色で先生のお話が物語となっていました。
お知り合いがはじめて買った車が中古車の「霊柩車」だった話。
今なら、「変な人」と言われる話も、その時代だとほんわかと笑える。
テレビで見た、アメリカドラマで受けたカルチャーショック。
日本がそんなに急速にアメリカの生活に追いつくとはとても思えなかった時代だったそうです。

話は本日のメイン「キツネの物語」へ
先生は、釣が好きでよく釣に出かけたそうです。
それも、上流を目指すのではなく里に流れる川で、里の人との交流も楽しみの一つとして。
その中で、「キツネ」の話が出てきたそうです。

きのこ狩りで岩場を登る時、先に岩に上げたお弁当を盗まれたとか、自転車で魚を買いに行った帰りに
ペダルが重たくなり自転車から降りて原因を探してみても何も問題が無く、乗ってみるとペダルは軽くなっている。
家に着いて、魚がなくなっていることに気付くというお話。
キツネが旅人に変身して、村の人をだますお話。

昔話の世界が頭いっぱいに広がり、子供のように楽しんで聞きいってしまいました。
このキツネの話に引き込まれるのは、全くの作り話でもなさそうな、不思議な魅力があるのだとも思いました。

ところが、こんなキツネ被害の楽しいお話は1965年を境にぴたっと無くなったというのです。

1965年って・・・。
まさに、カレッジスタッフの多くはこの辺りに生まれているはず。
「なんで?なんで1965年なの?」 多くの人がそう思ったのでは?
そして、そう思って考えることが大切なのだと先生はおっしゃいました。
民俗学でも、科学でもないこれが哲学なんでしょうか?

いろんな説がある中で、一説はテレビ、電話、自動車等の普及が、人間のコミュニケーションの変化をもたらし、さらに人間と自然とのコミュニケーションにも変化をもたらしたのでは
ないかというのです。

人から人へ口と耳で伝わってきた話は、伝言ゲームのように最後の方は元の話からだいぶ変わってしまうという時代から、電波を通して確かな情報が画面を通して映像付で伝わる。
すると人は、テレビ画面で見て現実を理解するので、想像すると言う事をしなくなる。
そして、物事を合理的に考えるようになって行った。
電話で、用件だけを話して終わる。するとコミュニケーションが乏しくなる。
先生は、村で夜人が訪ねて来て、重要な用事でなくても家に上がりこんで話をしていく。
このことを「奥ゆかしい情報伝達」と表現しました。
こういった、何ともゆったりとしたコミュニケーションが電話のおかげで激減してしまった。
村では、年中行事がたくさんあり、伝統として当たり前のように伝えてきた。
今ではその数もかなり減ったらしい。
この辺りも、原因の一つ。

奥ゆかしい情報伝達も、地域の伝統行事も1965年生まれの私にも理解できます。
掛川という街は、わりと長く「豊かさ」のある街だったのではないかと思えました。

1960年以前は、「どうやってこの地域で一人前として生活していくか」という教育が、家はもちろん学校、地域でされていた。
ところが、1960年代以降の教育は全く変わった。学校教育は「進学」の為の物になり、進学の為に地域の人は「がんばれよ」くらいしか言えなくなっていった。
地域重視から個人重視に変って行った。

1960年代以前は、人々は先祖や自然を神として、神々に包まれて生活をしていた、キツネはその包まれている世界に生きていた。
しかし、1960年代以降はそれらがなくなり、無防備(裸)で生活しているようになった。

時代が大きく変わり、人間も大きく変わった。

建物は「団欒のある家」から「まかない付 1ルームマンション」になり、家族まで変化していった。
社会からは物語が消えた。

そこで、「豊かさ」ってなんだろう・・・?と気付くのでは。

今、私達は物にあふれた世の中で、なに不自由なく暮らしている。でも「豊か」だと思えているのだろうか?

宮沢賢治の世界に心惹かれたり、「ALWAYS 3丁目の夕日」という映画に涙したりするのは、本当の「豊かさ」を人間の本能として多くの人が求めているのではないのだろうか?
でも、どうすればいいのかと考えれば考えるほど空しい現代に見えてしまうジレンマを抱えているのでは?

昔を懐かしく思い、思いを募らせる機会を与えてくれているのは・・・もしかすると「キツネ」の仕業?
posted by スローライフ掛川 at 2007/10/19 21:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | ベーシックプログラム>講義型フォーラム

10月フォーラムのご案内(10/17)

掛川ライフスタイルデザインカレッジ・ベーシックプログラム
第7回フォーラムを下記の通り開催いたします

私を変えた1960年代〜浮遊する個人〜
■講師/内山 節氏(哲学者)
■日時/平成19年10月17日(水)受付18:30〜19:00 講義19:00〜21:00
■会場/美感ホール 掛川市 亀の甲 1-13-7  TEL.0537-23-6543


[講師紹介]
内山 節(うちやま たかし) 哲学者 立教大学大学院教授

[プロフィール]
哲学者。群馬県上野村の半村民で、自ら畑を耕す。実際、内部や現場からものを見てこそ本来の哲学であると語る実践的哲学者。現在、立教大学大学院教授。
主な著書に、『「創造的である」ということ』『「里」という思想』『自然と人間の哲学』『自然と労働』『戦後思想の旅から』『時間についての十二章』。
共著の『ローカルな思想を創る 脱世界思想の方法』は、1997年(平成9年)に掛川市で開かれた三人委員会「夏のセミナー」で討論されたことをもとに書き下ろされた論文集である。三人委員会とは、河川土木の大熊孝氏、環境倫理学の鬼頭秀一氏、哲学の内山節氏の三氏でつくる委員会である。

[メッセージ]
1960年代は私が10歳から 19歳までを過ごした時代。社会的には大きな「成功」と大きな「勘違い」とが同時に進行した時代。その意味を考えながら、いま何を見つけ出したらよいのかを話し合ってみようと思います。


【お問合せ・お申込み】
NPO法人スローライフ掛川 連絡事務所
TEL0537−22−0654、FAX0537−22−0786 担当:佐藤、河住、鈴木
posted by スローライフ掛川 at 2007/09/12 15:31 | Comment(0) | TrackBack(1) | ベーシックプログラム>講義型フォーラム

9月フォーラム 工藤裕子氏・私を変えたabc

P1010603.jpg 9月の1日、夏休み明け初日9月のフォーラムは、中央大学教授工藤裕子氏による「私を変えたabc〜気づきの連想ゲーム」でした。

 昨年の8月フォーラムの時は講演冒頭に『あなたのスローライフ度テスト』ということで、スローライフに対して面白く、また考えさせられる仕掛けを用意してくださった工藤先生。
 今年のフォーラムのテーマは「私を変えた○○」なので、そんな講演をお願いしたいです、と依頼したところ、今年の講演はabc連想ゲームを用意してくださりました。

 自分が影響を受けた人の名前、都市の名前をabc順に上げてみましょうというもの。
 実例として、工藤先生が影響を受けた人名、都市名をaからwまで(XYZは該当無し)の23項目に渡り話をしてくださいました。
 地名としてはイタリアやフランス等ヨーロッパの都市からインド、ベトナム等々、人名としては4歳の時のピアノの先生から小学校、中学、大学の先生から、昔のドイツの首相まで。
 今年もマシンガントークで、いろいろな話をしてくださいました。
 出てくる地名の多さ、多様さで、本当に世界中を回っている先生の行動力、そして幼少時代のエピソードから、好奇心旺盛な先生の原点をかいま見ることができた気がします。

 「こんなやりかたで自分のことを顧みてみるのは、気づきのためにはとても良い方法です」、と話してくださり、「是非皆さんもabcでも、あいうえおでも、いろはにほへとでも良いので、一度やってみてください」とのこと。

 皆さんも一度試してみたらいかがでしょう、あなたのabc連想ゲーム。
posted by スローライフ掛川 at 2007/09/03 14:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ベーシックプログラム>講義型フォーラム

9/1フォーラムは工藤裕子氏

一ヶ月の夏休みを経て、いよいよカレッジも後半戦に突入!
9月フォーラムは、中央大学教授の工藤裕子氏をお招きします。

■日時/来る9月1日(土)19時より
*今回は夜の開講に変更しました。お間違えのないように!

■会場/美感ホール

■講師/工藤裕子氏(中央大学法学部教授、公共政策学博士)
2002年「スローライフin掛川」以来、掛川のスローライフ運動、
まちづくりへ多面的なアドバイスを提供し続けている。
イタリア発祥の「スローフード」やアグリツーリズムなどを
自ら実践し、わかりやすく解説してくれる。
本カレッジのオーガニックファーミング受講生でもある。

■演題/「私を変えたabc/気づきの連想ゲーム」
昨年、「スローライフ度」チェックでがっかりしたあなた、その後
スローライフ度はアップしたでしょうか。
「スローライフ度」が低かったあなたも、テストを受けていない
あなたも、最近何かを変えた、あるいは自分の中の何かが変わった
ということがありますか? 「うん、あるある」と思ったあなた、
それは何がきっかけだったのでしょう。そははなぜあなたを変えた
のでしょう。あるいは、あなたの中の何かは、何に触発され、
どのように変わったのでしょう。
また、いや、そんなことはないなあ、と思ったあなた、本当に何の
変化もないと断言できますか。いつ頃から変化のまったくない生活を
していますか。最後に何かを変えた、何かが変わったと思ったのは
いつですか。
私たち人間はけっこう気まぐれな動物です。変わったことなんてない
と思ったあなたも、よく考えて見れば、最近、何かを変えていたり
します。
問題はそれに気づくかどうかです。気がつかずに行動を変える、
何かが変わる、ということが実は多いのです。そうか、そう言われて
みると確かにちょっと変わったことはあるなあ、というあなた、
では、そのきっかけは何でしょう。それはどのようにしてあなたを
変えたのでしょう。
スローライフの真髄が「まわりに心をくだく」であることは、
これまでにも何度かお伝えしているところですが、「まわりに心を
くだく」ようになるのはそう容易なことではありません。その鍛錬の
方法の一つが、自分に関する気づきの連想ゲームです。今回は、その
気づきの連想ゲームを紹介したいと思います。

「掛川ライフスタイルデザインカレッジ2006・8月フォーラム」
参照 http://ldc2006.seesaa.net/article/23123014.html

第2部/工藤先生を囲んで「わいわい懇親会」のご案内
講演後、さらに先生を囲んで、じっくりお話できちゃうチャンス!
お酒も出ますので、参加希望の方はあらかじめご了承下さい。
●会場/公園服部 
●時間/午後9時30分〜午後11時
●会費/お一人3,000円
ぜひ参加してください!!




posted by スローライフ掛川 at 2007/08/20 08:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | ベーシックプログラム>講義型フォーラム

7月フォーラム 横山廣子氏・中国人中国文化との出会い』

 「中国」私にとってはとても苦手な国の一つでした。
国土があまりに広く、歴史が長く、一つの国として簡単に説明できない国。当たり前だけど、漢字ばかりで地名が覚えられない国でした。
 実際に上海・蘇州に行って文化の違いに「へぇ〜」と思っても、「人」に印象が残りませんでした。

 そして、横山先生の講演。
 もちろん対象は「人」でした。 中国と日本、似ているようで違う。違いは、「家」か「家族」。家を守ると言う意識の日本に対して、中国は「家族・縁」
確かに、日本では昔から「長男」が宝物のように扱われてきた。
「家」=「長男」 しかし、最近では必ずしも家業を継ぐ訳でなく、単に名前(苗字)を残すという為の様な気もします。しかも、兄弟の数も少なくなり昔の日本の「家」を守るという意識の意味さえわからなくなりそうです。
 
 しかし、中国の家族・親族の「縁」を大事にするという形は、崩れにくい考え方じゃないかと思いました。
 「どっちが良いとかじゃなく」と横山先生はおっしゃってました。そういう考えの国で、華僑の人たちがそのネットワークで成功しているという事を知ることも大切なことなのだと思いました。
 ちょっと、見習うことは出来るのかな? ビジネスとかに繋がるのではなく、なんとなく心の元気に繋がるための兄弟・親戚の縁を大切にする。その「縁」も「縁」、全く知らない人と気が合い親友になることも「縁」一つでも多くの「縁」の為の中国の考え方は取り入れてもいいことじゃないかなぁと思いました。

 どこの国にも、色々な問題があります。

 その国のそこで生きている人たちの生活を知ることで、その国の見方も変わってくるのだと思いました。中国との人との「縁」がどこかにつながり、個人レベルで仲良くなれたらと思います。

 私達と横山先生も「縁」ですね。
 先生が興味をもたれている掛川祭りは、私達が子供の頃から親しんできた祭りで、この祭りに参加できたことを誇りに思っていたものです。是非、掛川祭りのお話もいつか聞かせて頂きたいと思います。
posted by スローライフ掛川 at 2007/08/05 00:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | ベーシックプログラム>講義型フォーラム

公開フォーラム 浜野安宏氏in掛川城御殿

掛川ライフスタイルデザインカレッジ 公開フォーラム
(平成19年度 掛川市市民活動団体推進モデル事業)

浜野安宏氏フォーラムin掛川城御殿
「人間のまちを再生・活性化するために」

小さい頃から、ここの前をよく通った気がしていた。
講演が始まって、浜野氏の第一声がこのお話でした。
あれ?何で? と思っていると、二条城に似ていると。
さすが、京都で生まれ育っただけあって歴史ある建物を身近にして育ってこられたのですね。
そして、私達掛川市民も及ばずともこの御殿に見守られながら育ってきました。
 浜野氏の言うとおり、これも「縁」ですね。

お話は、ヨーロッパ旅行パリ、バルセロナ、コートダジュールの写真からです。
写真?絵?とも思ってしまうような素敵な風景の数々。
 パリのおしゃれなカフェ。その存在の意味。
公共の道を何センチまで使います、という許可をもらい街路にテーブルや椅子を並べる。
町は使用料をもらう。人々は、行きかう人や景色を楽しみながら気軽にお茶をする。
「お客さんも、お店も、町もみんなが良いと言ってるからそれでいいんだ」
法とか規制とかじゃなく、人としての笑顔で繋がっている気がしました。
 
カラフルな色の建物も、自分だけが目立とうとするのではなく、町並みと足並みをそろえた色使いをしている。
強制されてそうしている感じは全く無く、周りとの調和を自然に身に付けて、ごく当たり前に無意識で街の景観を守っているように見えます。
フランスの人たちには、そんな自分の国や街が自慢なんだろうなぁとつくづく思いました。
 
運河の近くが憩いの場になっている写真で、「日本では、フェンスを張ったりして安全性を重視してしまい、この様な場所は無い。
落ちたりして危険だから、落ちた責任を行政に持っていくから見苦しいフェンスが張られてしまう。」
美しい景観より、個人の不注意の方が重要になっちゃうんですよね。個人の不注意がなければ・・・。

川に面した建物では、洗濯物、花は禁止。ちゃんと規制されていて景観を守っているから美しい。
お金や権力に物を言わせるような、無礼な人はそこには住まないんですね。(住めない?)

楽しい、工事中の板囲い。そこにお金をかけるのは企業なんでしょうか?
そこに、余計な経費がかかってもその企業に対するイメージは確実に良くなると思います。
暮らしの中に、ゆとりがある国なんだとつくづく思いました。 

そして、とてもきれいなプロヴァンス地方の写真。
屋根の色、屋根の傾斜、素材が決められているそうです。

サントロペの街路で老人が集っている写真。
日本では、病院の待合室になっちゃうのでしょうか? 
 
 「街はみんなの物」 という意識で個人のエゴで看板を出したりしない。
 「街はみんなの物」 という意識でどう目立とうかと、目がくらみそうに明るいネオンを暗闇に立てたり、色の使いすぎで落ち着かない景色にしてしまうこの国。

看板が醜い、電柱が邪魔、建物に節操がない、道が汚い、と言う前に同じ町に暮らしている人たちが街に目を向け、街を好きになり、そこの暮らしを大切にしようと言う気持ちが大切なのかなぁと思いました。
目立つことではなく、自分がホッとする街が作れれば、自然に人は集まるし、街に合わない物は入り難いのではと。
 

そして、お話は「金ちゃんカフェ」へ
「金次郎 Kinjiro book &cafe」
それまで「勤労・勤勉」の印象しかなかった、二宮金次郎が「経済と道徳の調和」と説いていたと聞き、まさに今からが旬だと私も思いました。
企業がCSR宣言をしコンプライアンスの確立や地球環境問題を会社の取り組み事項として、社会に明言している今に、ちょうど、ぴったりじゃん。
しかも、書店ではビジネス書のコーナーが拡大されたり、目に付くようになっていると思っていました。
浜野氏の「ビジネス書の読めるカフェ」と言うのは、今まさに必要なことなんだと私なりに受け止め、改めて金ちゃんカフェが楽しみに思えました。
チェーン展開をすれば、本店にお参りに来る人がやってくる。と言う言葉。まさに自分の事を言われているようでした。
日本の中でも、美味しいお店を見つけると本店に行ってみたくなる。「そーなんですよぉ」と思わず言いそうになりました。

金ちゃんカフェで、二宮金次郎と言う地味な人物が静かなブームを起こし、そして掛川に人がやって来る。
掛川という街を、訪れてくれる人たちに「な〜んにもない所」と言わせるのか、「何もないんだけど、なんか良い」と言わせるのか。
掛川に新幹線の駅を作った時のように、今度は市民のお金でなく心でこの「金ちゃんカフェ」を成功に導いてほしいと強く思いました。


御殿という文化財の中、お話の終わり頃には浜野氏の後ろに掛川城がライトアップされていました。
大きな蚊と戦いながらも、とても充実したお話が聞けました。
posted by スローライフ掛川 at 2007/07/10 22:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | ベーシックプログラム>講義型フォーラム

プレ公開フォーラム 浜野安宏氏in掛川城御殿

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浜野安宏氏フォーラムin掛川城御殿に先立ち、浜野氏と掛川ライフスタイルデザインカレッジのメンバーとで、掛川城周辺のまち歩きワークショップが行われました。

スローライフ掛川事務局から出て、少し遅れて逆川の橋にさしかかると、先行する方々が、みんなで差が川をのぞき込んでいる。
「なにがあるの」と聞くと「鮎、鮎がいる」
言われて、のぞき込んで、しばらくはどれがそれか解らなかったのですがしばらく目をこらしてみていると、時折きらめく白い魚の腹。
なるほど、確かに魚が群れて泳いでいるよう。
そんなところに気がつくところ、浜野氏の釣り人としてとのことでもあるのでしょうか、いろんなものを好奇心を持って見ている、観察眼あってのことなのでしょう。

P1000090.jpg今回の浜野氏フォーラムは、掛川市市民活動団体推進モデル事業「金ちゃんカフェ実験」の一環でもあります。
もともと「金ちゃんカフェ実験」の発想が出てきたのも、昨年の掛川ライフスタイルデザインカレッジ2006: 7/1「浜野安宏と歩く―掛川ストリートワークショプ」でのこと。
報徳図書館の南側から東側にかけて、庭とテラスが開かれている場所にオープンカフェがあったらいいという浜野氏の気づきからの提案があってのこと。
その報徳図書館に向かいます。

P1000097.jpg浜野氏の金ちゃんカフェの構想はさらに大きな構想にふくらませられていて、単なるカフェでなく、「金次郎 Kinjiro book &cafe」
店には学術書やビジネス書などの本が置いてあり、そんな本を読みながらカフェを楽しめる場所へ。
そしてそれを全国展開し、その本店が掛川の報徳図書館にあるという構想にまで。
報徳図書館の建物を見て、店舗のイメージはこのタイル調で統一したらとか、図書館内の二宮尊徳自筆の書を見て、メニューはこの書体でやったらいいよねぇとか、新しい提言をいただきました。

まちづくりには余所者、馬鹿者、若者の知恵が必要だと聞きます。
掛川市にとって浜野安宏氏は「余所者」ではあるのですが、金ちゃんカフェを全国展開にという発想は「余所者」出なければ出てこない発想です。
後は「馬鹿者」と「若者」がいかに知恵を絞って、金ちゃんカフェの実験に、そして本物の金ちゃんカフェ、さらにより多くの金ちゃんカフェへとつなげてゆくか。

まずは、今秋の「金ちゃんカフェ実験」乞うご期待。
Staff 深

posted by スローライフ掛川 at 2007/07/10 22:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ベーシックプログラム>講義型フォーラム

7月フォーラムのご案内(7/28)

民族学研究者・横山廣子氏 講演会
『中国人・中国文化との出会い』−文化人類学的理解の醍醐味−

■と き/平成19年7月28日(土) 受付14:30〜、講演15:00〜16:45
■ところ/掛川市美感ホール 掛川市亀の甲1-13-7 TEL.0537-23-6543
※同ホール駐車場は利用不可。近隣の市営駐車場(有料)等をご利用下さい。
※フォーラム終了後、交流会を開催します。会費4千円
ところ/GEN(掛川市亀の甲1-6-6ビジネスホテル玄1F)

[プロフィール]
横山廣子(よこやまひろこ) 国立民族学博物館 民族社会研究部 准教授
東京大学大学院社会学研究科修士課程修了、東京大学教養学部人類学助手、
東洋英和女学院短期大学国際教養科専任講師、東洋英和女学院大学
人文学部社会科学科助教授を歴任。1994年より民博。
専門分野は、文化人類学。雲南省大理ペー族社会の民族史研究のため単身
中国に出向き、原住民との交流を通じて伝統文化、生活様式の変化などの
研究を行っている。
また最近は、スローライフの取材をきっかけに訪れた掛川市の伝統行事である
「掛川祭」の調査・研究、執筆も進められている。

[メッセージ]
中国に滞在していた時、あるいは中国人と接した時、
おやっと思うことに何度か出会った。
何故? どうして? と、それを文化人類学的に考えてほぐしていくと、
日本で育った私とは違う考え方やふるまい方がそこにあった。
・・・ときほぐすプロセスは、私個人にとっては、文化人類学の醍醐味である。
そして、もう一つの在り方、もう一つの可能性を知ることは、
誰にとっても生きる力になるのではないかと思う。
どのような「おやっ」を体験したのか、具体的事例をご紹介しながら、
ときほぐしを皆さんと一緒にやってみたいと思います。


【お問合せ・お申込み】
NPO法人スローライフ掛川 連絡事務所
TEL0537−22−0654、FAX0537−22−0786 担当:佐藤、河住、鈴木
posted by スローライフ掛川 at 2007/07/10 12:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | ベーシックプログラム>講義型フォーラム

7/7浜野安宏氏フォーラム in 掛川城御殿

“人間のまちを再生・活性化するために”

掛川ライフスタイルデザインカレッジ 公開フォーラム
平成19年度 掛川市 市民活動団体推進モデル事業

まちの新しい使い方を提案しようと、掛川城界隈の魅力ある空間のリユースを考えてきた当NPOが、国重要文化財の掛川城御殿に浜野安宏さんをお迎えして開催する公開フォーラムです。
今回は、報徳図書館と市民をつなぐオープンカフェ実験(平成19年度掛川市市民活動団体推進モデル事業)にむけた、掛川市との共催事業でもあります。
今回は公開フォーラムとなりますので、参加ご希望の方は、下記必要事項を記載してメールをお送りください。先着70名様までご参加いただけます。

■日時/平成19年7月7日(土)
 受付17:00 開演17:30 終了19:00
■会場/掛川城御殿 
 掛川城天守閣東隣・掛川城公園内 掛川駅北口より徒歩7分
 駐車場がないため大手門駐車場または公共交通機関でどうぞ
■講師/浜野安宏氏 ライフスタイルプロデューサー
■参加費/無料(事前登録制、定員70名)

[浜野安宏氏 プロフィール]
1941年京都生まれ 日本を代表するライフスタイルプロデューサー。浜野総合研究所代表、多摩美術大学客員教授、NPO渋谷・青山景観整備機構専務理事。神戸ポートアイランド・ファッションタウン、横浜ポートサイド地区開発、キャナルシティ博多、東急ハンズ、AXISプロジェクト、FROM-1st、Qフロント、軽井沢クリークガーデン、渋谷駅前ビル「Likes」、Q-AXなどを総合プロデュース。『人があつまる』『浜野安宏コンセプトインデックス』『エンターテインメント感覚』『建築プロデューサー』『35歳から伸びる人、止まる人』『人があつまる-ストリート派宣言』『Traveling Wisdom』(DVD) など著書多数。

お問合せ・お申込み/NPO法人スローライフ掛川 連絡事務所
Tel.0537-22-0654 Fax.0537-22-0786 担当/佐藤、河住、鈴木

2007/7/7 浜野安宏氏フォーラム【参加申し込み記載事項】

■参加者名(ふりがな)                    ■住所  〒
■連絡先   
・メールアドレス 
・携帯電話                  
・電話                   
・ファックス     

【申し込み先】E-MAIL: project@slowlife.info
posted by スローライフ掛川 at 2007/07/02 21:09 | Comment(0) | TrackBack(1) | ベーシックプログラム>講義型フォーラム

6/23竹廣泰介氏フォーラム「私を変えた陶芸」報告

掛川ライフスタイルデザインカレッジ  6月23日 フォーラム

 講師 竹廣泰介氏
『私を変えた陶芸』 −金はなくとも火・水・木・土 −

まず、サブタイトルのお話から
全て、陶芸に関わるものでした。 火、水、木、土 
そうかぁ、と感心していたら、釉薬には鉄分を含む物があるから、金属も含まれる。
つまり、金もあるんだけどね。と。
 そこから入った、陶芸のお話。とても楽しみでした。

 広島で生まれ、東京ゼネコンに就職。陶芸とは縁のないお仕事をされていました。
子供の頃から、絵が好きで欧米の現代美術に出会い、松の木に五重のビニールをかけてそこに水を入れ「水」という作品を作成したり、美術館に土や水を持ち込んで作品にしたりというお話を聞いて、自然と暮らす人なんだと感じました。。
お仕事で、需要の多い住宅をどんどん建て供給することに疑問を持たれたのも、元々氏の中にある自然を愛する気持ちがあったからだと思いました。

足立美術館へ横山大観と庭園を観に行き、そこで偶然運命的な北大路魯山人の作品に出会うことにより陶芸を志す事に。
そのきっかけが、「プロでない料亭の主人でも出来るなら」というところがなんとも親しみを感じました。

その後3年間、本を読み各地の窯元へ行き、人間国宝クラスの方達とお話をしたりと自ら積極的に突き進んだ行動力、そして修行先を探し陶芸家になられた。30代前半のその選択、行動は、必然的に掛川への出会いにも繋がっていたのですね。

魯山人は、織部を信楽の土で作っていた、本来なら美濃系・・・。
陶芸をやらない人間には、土の性質などわからない。
でも、氏の「東京に信楽の土を運ぶより土が取れるところで作りたい」と言う気持ちはなんとなくわかる気がする。
素人の素朴な疑問で信楽で焼く焼物だから信楽焼きという。特徴はそこの土が出す色や風合いだと思っていた。
東京で、信楽の土を使って焼いたら信楽焼きじゃない???
 確か以前、笠間で笠間焼きの特徴は?と聞いたとき「それぞれ色々なところから土を持って来て焼いているから特にないです」と言われた事を思い出しました。
じゃあ、みんなどうやって見分けてるんだろう??
 竹廣先生が許してくれるのなら、いつかゆっくり教えてほしいことの一つです。
陶芸の奥の深さの一つでもあるのか???

奥様の掛川市役所への一本のお電話がきっかけで、縁もゆかりもないこの掛川に住むことになり。それを<ド田舎>と受け取らず、気持ちよく、楽しく田舎を受け入れてくれた
先生は、やはり来るべきして掛川に来たのだと思いました。
 ここ最近の田舎暮らしブームの中で、20年も前にあの田舎に移り住み、田舎の付き合いに馴染めたのはものすごいことです。
田舎暮らしの難しさは、この近所付き合い(近所が遠いけど)ですから。
 田舎を愛して、楽しめたことうらやましく思いました。
「自然の中で生きている昔の暮らし方の状態がつい最近まであったんじゃないか」まさにこれがスローライフの原点ですよね。
先生は、さらに田舎の村にとっての神社の存在、日本の中のブータン、クロモジの林、掛川の先住民さえ知らないところを沢山ご存知です。
ご夫婦の掛川への移住は、掛川の住民としてはとてもうれしい縁です。

講演後半は、桃山の茶陶についてのお話でした。
桃山時代に茶の湯が盛んになり、それに伴い各地で多くのすばらしい焼物が確立されていった。
日本の焼物のは世界的にもハイレベルでそれが確立されたのがこの時代だったそうです。
焼物から見る歴史もなかなか面白そうでした。(時間が・・・)
 
モニターには数々の名品が映し出され、多少なりとも茶道に携わっている人間には、耳に親しい言葉が沢山出てきます。
唐物、高麗物、そして国内の美濃(志野・黄瀬戸・織部・瀬戸黒)・瀬戸・伊賀・信楽・備前・楽・唐津・萩
時間の都合で大急ぎでしたが、普段見れない様な焼物を、陶芸家の先生の説明付きで見れたのは大変貴重な時間でした。
 もっともっと時間がほしかった。 でも、その前にもう少し焼物の勉強をしたくなりました。
アクティビティの茶と器学。今回は粉引のお茶碗を作るとか。 
 うぅぅ〜ん!! とっても興味がある! 
posted by スローライフ掛川 at 2007/06/25 23:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ベーシックプログラム>講義型フォーラム

6/23竹廣泰介氏フォーラムご案内『私を変えた陶芸』-金はなくとも火水木土- 

竹廣泰介氏 講演会    
『私を変えた陶芸』―金はなくとも 火・水・木・土−

■と き/平成19年6月23日(土) 15時より
■ところ/掛川市立中央図書館 講義室(掛川城東側)
※図書館の駐車場は利用できません。
竹の丸・竹の丸西側または有料駐車場をご利用下さい。
■交流会(17:00〜19:00)を開催します。あわせてご参加ください。
会場/凡(ぼん) 掛川市中町(連雀西交差点北側)

[プロフィール]
竹廣 泰介(たけひろ たいすけ) 陶芸家 
1950年 広島県に生まれる
1968年 アメリカ・ヨーロッパの現代美術の影響を強く受ける
松山野外彫刻展、広島現代野外彫刻展などで作品を発表
1973年 広島工業大学建築学科卒業
1980年 陶芸を志し、東京・多治見・備前・信楽等で、日本の伝統陶芸の精神・技術を学ぶ
1987年 掛川市に築窯独立 富嶽文化賞展
1988年 伝統工芸新作展
1990年 穴窯による信楽を中心とする独自の焼〆陶の制作を開始、
現在に至る 掛川市在住
個展/松屋銀座・青山酉福・銀座黒田・鎌倉円覚寺・広島そごう・大阪堂島・大丸心斎橋・浜松双鶴・静岡川村文化振興財団・ほか多数

[メッセージ]
私はほとんど毎日壺を作っている。
壺に憑かれたのである。
花でも挿さぬかぎりただアホみたいにくちをあけているだけの
しろものをどうして作りたいのだろう。
壺を作り続けて時をかさねているうちにみえてくる世界がある。
壺は多弁であるが時に寡黙になる。
永遠がみえるきがする。
壺は悠然とある。
しかし壺自身はそれを知らない。
             − 続・私の仕事から。「壺」 −

【お問合せ・お申込み】
NPO法人スローライフ掛川 連絡事務所
tel.0537‐22‐0654 fax.0537‐22‐0786   担当:佐藤、河住、鈴木
posted by スローライフ掛川 at 2007/06/12 16:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | ベーシックプログラム>講義型フォーラム

6/2フォーラム 鉄矢悦朗氏 私の動きを変えた「デザイン教育」プロジェクト

P1030589.jpg
掛川ライフスタイルデザインカレッジの3回目のフォーラムは、建築家であり、東京学芸大学の美術科(美術に関する教育者育成のための学科ですね)の准教授である鉄矢悦朗氏 講演会
私の動きを変えた「デザイン教育」プロジェクト
〜「止まって考える」より「動きながら考える」が次の扉を開く〜
でした。

掛川との関わり合いは2004年の第5回「掛川ひかりのオブジェ展」に学生有志と参加していただいてから。
以来、ひかりのオブジェ展参加と同時に、その準備イベントの子ども工作教室に学芸大生の参加を支援していただいている先生です。

まずはデザインというのはどういうことかという話から。
快適に整えるということがデザインであって、身近なものから始まる

院生が見つけたものですが、「筆箱の中」を整える行為が、デザインの第一歩。

それから机の上、机の位置、部屋のレイアウト
自分の家の居間、浴室、玄関
自分の家の庭、自分の家の前の道路
範囲を広げてゆくと果てには太陽系、銀河、宇宙と、だんだんと関係が薄く縁遠いものにと広がってゆくのですが、さて、どこまでが自分のアクションに対して反応がある範囲か、どこまで工夫ができるか、それがデザインの範囲。

すなわちデザインするというのは
工夫すること     美しくすること
工夫を見つける    美しさを見つける
工夫に感心する 美しさに感心する
工夫を人に伝える 美しさを人に伝える
工夫を愛でる 美しさを愛でる
ことが、デザインと言うこと

これも、研究員から教えてもらって使っていますが、教育は「教」と「育」でできていると考えるとわかりやすい。
つまり、教育というのは「教える」と「育む」のバランスが大切。

すなわちデザイン教育というのは
工夫する歴史と技術を「教え」、工夫する思考と勇気を「育む」
美しくする歴史と技術を「教え」、美しくする思考と勇気を「育む」
と言うこと。

そして実際のデザイン教育の事例として、学芸大学附属幼稚園に学生達と作り上げたツリーハウスプロジェクトを例に、スライドを交え、紹介していただきました。

その経過については東京学芸大学 ツリー ハウス プロジェクト - livedoor Blog(ブログ)でも見ることができます。

これを通じて生徒が何ができるようになったか
・工具が使えるようになる
・片付けができるようになる
・周囲を思いやることができるようになる
・スケジュールを工夫することができるようになる
・喜んでもらえるように工夫するようになる
・指示がなくとも作業を見つけるようになる
・好奇心に行動力が伴ってくる


「デザイン教育は、机上だけでは実感がない。
ボディーブローのように後で効いてくるのが良い。」
実際に、ものを作り上げるという行程を経験することで、それが後々効いてくるのでしょう。

最後に、
「最後にみんなで頭を冷やして考えよう。
なんだか変な世の中になってきたぞ。
身の回りから消えていくもの。消えるとどうなるか」
とんかち
たき火
空き地
書道、そろばん、柔道教室の大人
など、だんだん身の回りから消えてしまってきているもの、そしてそれが消えてどうかわってきてしまっているか、デザインを教育する立場からの危機感を話していただきました。

教育というのは、単に上から教えるだけのものでなく、育むと言う下から支える部分とのバランスが大切と言うこと。
それからデザインというのは、単に色や形だけのことでなく、もっと深いところがあると言うこと。
 ライフスタイルをデザインする教育、掛川ライフスタイルデザインカレッジというものを改めて考えさせられた、講演でした。

STAFF:深
posted by スローライフ掛川 at 2007/06/04 10:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | ベーシックプログラム>講義型フォーラム

フォーラム 6/2のご案内

建築家・東京学芸大学准教授 鉄矢悦朗氏 講演会
私の動きを変えた「デザイン教育」プロジェクト
〜「止まって考える」より「動きながら考える」が次の扉を開く〜


■日時/平成19年6月2日(土) 受付14:30〜、講義15:00〜16:45
■会場/美感ホール 掛川市亀の甲1-13-7 TEL.0537-23-6543
■講師/鉄矢悦朗(てつや えつろう)氏
■参加費/NPO会員 2,000円 一般 3,000円

※フォーラム終了後、懇親交流会(17:30〜)を開催します。
(会費制4,000円)ご参加ください。
会場/麒麟クラブ 掛川市中央1-3-12 恵福ビルU3階

【講師プロフィール】
建築家、東京学芸大学准教授、NPO法人「調布まちづくりの会」理事。
大学卒業後、建築事務所に5年勤務した後、独立。一級建築士事務所「鉄矢悦朗建築事務所」を開く。平行して調布市都市計画マスタープランづくりに市民として参画。この活動がきっかけとなって設立したNPO法人調布まちづくりの会の理事を現在も行う。一方で建築事務所経営をしながら大学院に通う。修了後、東京藝術大学非常勤講師を経て、2002年、東京学芸大学助教授就任、現在に至る。
研究室の「デザイン教育」プロジェクトとして、2004年の第5回「掛川ひかりのオブジェ展」に学生有志と参加。以来、ひかりのオブジェ展参加と同時に、その準備イベントの子ども工作教室に学芸大生の参加を支援。そのほかにも、学生たちと様々な「デザイン教育」プロジェクトを行っている。
tetuya.jpg

【メッセージ】
最新の「デザイン教育」プロジェクト等の紹介を中心に、デザイン教育活動という「学び」の面白さを紹介します。ツリーハウス プロジェクトでは、のこぎりの使用経験もなかった学生が、体験と学びを繰り返し成長していきます。掛川ひかりのオブジェ展に参加するプロジェクトでも先生、親族以外の「おとな」とかかわり成長していきます。一見、実践的な学びとして評価されがちですが、その面白さに隠れている「我々が失いつつある何か」を一緒に考えましょう。「えっ、そんな経験もないの」と若い学生に向かって言う前に、その経験の場を消滅させた社会を考え、その解決方法?改善策?を探っていきましょう。


posted by スローライフ掛川 at 2007/05/29 18:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ベーシックプログラム>講義型フォーラム

5/9フォーラム:白鳥和也氏『自転車人間試論』

P1010447.jpg
 4台の自転車が置かれたステージの上、白鳥和也氏のフォーラムが行われた。
 演題は『自転車人間試論』。
 自転車についての著書を数多く執筆された白鳥氏が思う、自転車と人間の関わりというものを、「試論」というかたちで講演していただきました。

 まずは、壇上に並べられた各種自転車のさらっとした説明。
 軽快車、ランドナー、ロードレーサー。
 移動手段としての自転車から、好きで乗る自転車まで、各種自転車はあるのですが、近年楽しみで乗るロードレーサーが注目されてきていて、それは自転車が日本でも文化として定着してきている証とのこと。

 以前は、移動手段として乗るのを除き、自転車に乗っている人と言えば、マニアか競輪選手またはロードレースを目指している人くらいしか乗られていなかった自転車が、なぜ昨今注目されてきてたのか。
 その背景には、京都議定書から気運が高まった、環境保護、CO2削減といった行政側の働きかけという面もある。
 それに加えて、1999年に出版された「自転車通勤で行こう 」という書籍の影響も大きいとのこと。
 そして実際に都会を自転車で走ってみると、意外と都会は広くなくて、自転車でも十分移動できるが出てきた。

 そして実際に自転車に乗ってみると、
・楽しんで乗ることができる
・小さな路地などに気づいて、違った風景を見ることができる
・季節の違いを感じることができる
・小鳥のさえずりなどの、今まで気づかなかった音を聞くことができる
など、今まで車や電車で移動していたのと違った良さを感じることができる。
また、
・体を使うことで体の調子が良くなる。
・走ったあとは、めしがうまい、水もうまい。
・考えが前向きになる
など、良さがいっぱいあるといった話。

 そんなことに気づいた人々が増えてきたのが、近年の自転車の状況なのだとか。

 さて、その白鳥氏が最初に自転車での遠乗りをしたのが30年前、清水から天竜二俣までの旅。
 金谷の峠を越し、国一から秋葉通りを入って二俣線(現、天竜浜名湖鉄道)の脇を通って森町まで。
 そして天竜川を上って天竜までの道のり。
 そのときの様子を、つい先日のことのように話していただきました。

 それからその3年後、数日掛けて清水から山梨、そして長野、飯田と抜け、東に向かって出発して西から戻ってくる自転車旅のことも。

 そのとき通過した飯田で行われている日本最大級の国際公認レース「ツアー・オブ・ジャパン」に関わっているのは、やはり自転車が運命の場所に連れて行ってくれたからだ、自転車に乗っていると、そういったことが良くある、とのこと。

 また、歩くことと自転車の違いについて。
 ウォーキングというのは、常に足を運ばなければ進むことができないが、自転車というのは、いったん走り出してしまえば休み休み走ることができる。
 旅のツールとしては快適。

 結局の所、自転車に乗ることで、周りの物事が「リアリティ」を持って感じられる。
 リアリティを持って周りのことを感じることができるのが、自転車の特徴だと言うことでした。

 この記事を書いている自分は、自転車に乗らなくなってもう20年。
 車でもなく、歩きでもない、自転車の世界というものを、もう一度体験したくなってきました。
STAFF:深
posted by スローライフ掛川 at 2007/05/10 17:52 | Comment(1) | TrackBack(0) | ベーシックプログラム>講義型フォーラム

フォーラム/5月のご案内

自転車文学研究室 白鳥和也氏 講演会
『自転車人間試論』

■日時/平成19年5月9日(水)受付18:30〜 講義19:00〜21:00
■会場/美感ホール 掛川市亀の甲1-13-7 TEL.0537-23-6543
■講師/白鳥 和也 (しらとり かずや)氏
■参加費/NPO会員 2,000円 一般 3,000円

※フォーラム終了後、懇親交流会を開催します。
(会費制4,000円)ご参加ください。
会場『GEN』(げん)掛川市亀の甲1-6-6ビジネスホテル玄内

[講師プロフィール]
1960年静岡県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。
現在著述業、自転車文学研究室主宰。
著書に『自転車依存症』『スローサイクリング
素晴らしき自転車の旅』(以上平凡社)
静岡県サイクルツーリングガイド』(静岡新聞社)がある。
こよなく愛する自転車の旅と文学をクロスオーバーさせ、走って、撮って、書く活動を続けている。
この人生におけるテーマは、時間、空間、人間。
「旅だ」と意識した最初の自転車での遠乗りは、1977年の夏に掛川を経由して天竜二俣まで走ったこと。

Webサイト:自転車文学研究室

[メッセージ]
なぜ、自転車に乗ることは、こんなにも愉しいのか。
なぜ、大人が自転車に夢中になるのか。自転車はあなたをどこに連れて行くのか。
エッセイ集『自転車依存症』によって、自身も含む自転車乗りのお馬鹿度を世間に意識化させた白鳥和也が、まだまだ書き尽くせぬ自転車の魅力と不思議と真実を皆様にご紹介します。
ためにならない話、考え込んでしまう話、笑える話のあれこれをさあどうぞ。
posted by スローライフ掛川 at 2007/05/02 22:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | ベーシックプログラム>講義型フォーラム

4月7日 オープニングフォーラム 

P1000314.jpg4月7日(土) 掛川ライフスタイルデザインカレッジ2007オープニングフォーラムか開催されました。
 美感ホールの隣、さくらの花びらの舞う公園を横切って、集まって来る受講生の皆さんをお出迎えしながら、いよいよスタートする2007年にとてもさわやかな風を感じました。
 総勢100名の皆様のお集まりいただき、オープニングセレモニーが始まりました。
 平野校長から、カレッジオープンに合わせた様に掲載された、深刻化する地球温暖化の新聞記事の資料を頂き、これから、自分のライフスタイルをどのようにデザインするかの一つのきっかけをもらった気がしました。

P1000407.jpg記念すべき第1回のフォーラムは、脳神経外科の世界的な医学者でもあり、自らをフライフィッシングの狂人と表現している川野信之氏。
『私の価値観を変えたフライフィッシングとはどんな遊びか −半生をふり返ってー』
 川野信之氏は昨年に続き、今年度もカレッジのフライフィッシングの講師として、実際にフライフィッシングのおもしろさを、伝授していただきます。
 36才の時、カナダで生まれて初めて釣った鮭が、美しい夕焼けをバックに空中に跳躍した様子に衝撃を受け、ゴルフをやめて釣りを始めたそうです。
 その後、芦ノ湖で鏡の様な湖面に広がるたくさんのライズに遭遇したことをきっかけに、ルアーからフライフィッシングに決めたそうです。
 先生の説明は、聞いているだけで、景色が目に浮かびそうでした。
その後、水生昆虫のお話、それを狙っている魚(鱒)の行動、その鱒を騙すフライのお話、とスライドを交えて説明が続きます。
 カゲロウは短い命の、その短い時間をずっと鱒に狙われて終わるんだぁ・・・。 人間の作ったフライに魚が騙されれば、数分でも長生きできるカゲロウがいる事になる。
自然の中で、虫と魚と人間が一緒に遊んでいるような、思わず微笑んでしまいそうな3者の関係を想像してしまいました。
川野氏の話は、歴史的なもの、技術的なものにも及び、フライフィッシングをする人はさらに、まだ経験したことのない人はなんとなくでもおもしろさに興味を持ったのではないでしょうか?

実際、講演を聞いていた私も川に浸かってみようかなぁと思っちゃいました。

P1000421.jpgそして、もっとも印象的だったのは、途中実際に釣竿を持って説明をして下さった時の、川野氏の笑顔です。
とても、輝いて見えました。(だから狂人?)
川野先生は、「フライフィッシング用語辞典」を出版されています。辞典ですよ!! しかも、世界に向けて英訳中なんです。 まさに素敵な笑顔の狂人です!!
 
このカレッジの良いところは、川野氏のように自然の中で素敵な笑顔を見つけた人たちに、お話を聞かせてもらい、実際に同じフィールドに立てちゃう事なんだと思います。
                     
                            
(小梅)

posted by スローライフ掛川 at 2007/04/11 23:24 | Comment(0) | TrackBack(2) | ベーシックプログラム>講義型フォーラム