「12年前、大病を患いその時点で余命5年でした。」
見るからに、元気そうなやさしい笑顔で内海氏は話しはじめました。
「今は、おまけの人生なんです」
「おまけ」ってメインよりも、うれしいものですよね。
例えば、キャラメルでもキャラメルよりおまけの方が印象深く、大切に記憶に残っていたりする。
今をそんな風に例えられるのは、それまでの人生が計画通り充実していたからなんだと講演を聞いて強く思いました。
1978年清水港から1年3ヶ月を掛けて家族4人で太平洋・大西洋横断に成功。
1982年、65,000Kmの世界周航の旅を終え、清水港に帰港。
まず、清水港を出てから最初の寄港地サンフランシスコまで68日間。
海の上では、天測をして手計算で自分の位置を確かめる。
これが面白いという。
今は、GPSが出来てしまって、すぐに自分の場所がわかってしまう。
これではおもしろくないらしい。
ドキドキ、ワクワクを命がけで楽しむって事だろうか。
冒険家の心理なんだろうなぁと感心しました。
すごいのは、その命がけのドキドキ、ワクワクに家族が付いていっていると言う事です。
きっと私なら「本当に大丈夫なの?」と喧嘩になってしましそうだと思った。
水はポリタンクに詰めて、1日一人2リットル、洗濯や体は雨水をためたもので。
船は自分で修理、メンテナンス。
到着する日をみんなで当てたり、カレンダーの消し込みが楽しみだったり、やることは読書が多かったと。
航海中の過ごし方は、現状の生活をしている自分には、とても想像できるものではないと思いました。
そして、サンフランシスコに着いてから始まった、たくさんの出会いや経験。
アメリカという発展した国での歓迎、そしてすぐ隣のメキシコの貧しい中でのキラキラした暮らしぶり、
道中の美しい島、誰にも体験できないような貴重な体験の写真がたくさんありました。
そして、目的地のイギリスへ。
内海氏にはイギリスに行く目的がありました。
イギリスに行く目的、そして家族で航海に出るという目的、その一つ一つの計画を確実に実行している行動力。
こんなに大きな夢を、多くの人に支えられて実現できたのは、内海氏の人間としての魅力が多くの人に認められるものだったからだと思いました。
小学生で1年3ヶ月もの航海についていった子供達や奥さん。
家族にとても強い信頼関係や絆がなければ出来ない事でしょう。
そして、その家族を支えた周りの人たち。
すごいパワーを持った家族に、ひきつけられた多くの人たち。
大きな夢を持ち、その実現のためにがんばり、多くの出会いに恵まれて、理想的な生き方を現実にされている人のお話を聞けた貴重な時間でした。
自分の人生はどうだろうと改めて考えるいいきっかけにもなったと思いました。

