地理や歴史にまつわり農作物としての茶葉、加工製造方法、入れ方、飲み方などさまざまな切り口があり、話題がつきないのが“お茶”。今回は、「人はなぜ、お茶を飲むのか?」というキーワードで、歴史や科学、文化的視点を取り入れ、お茶が人にもたらすものを解明していただきました。
○お茶はコミュニケーションツール
お茶を入れてみんなで井戸端会議という習慣は、富山県に伝わる「バタバタ茶」などを見ても、古くから各地で行われていたそうです。いまでも「お茶しよう!」は、人を誘う常套文句になっていますよね。人のつながりの間にお茶がある。人間関係が希薄になった今の時代は特に、お茶は効果的な社会的道具なのです。
○お茶で覚醒する
世界三大飲料といわれる「お茶・コーヒー・ココア」の共通項は、その苦渋さ。その味のもと「カフェイン」には、人を爽快に、すっきりとさせる効果があるそうです。しかも即効性があり、たちどころに効く。毎日、自然とお茶を飲んでしまうのも、人がその爽やかさを求めているからなのでしょうね。
○茶道に代表される喫茶の精神性
茶席の掛け軸などに書かれている「喫茶去(きっさこ)」という禅語は、相手が誰であっても隔てなくお茶を勧める席主の心を表しているのだそうです。また、そうして自分の身分や立場、経験などを取り払って飲む一杯のお茶により「我にかえる、ひらめく、ひらける、はじける」といった境地を手に入れる。悟りに近づけるという考えがあるそうです。
○日本茶は世界のお茶のたった3%
私たちがお茶といえば日本茶、緑茶ですが、世界から見れば、これは特殊なお茶だそうです。嗜好性についても、うま味を重視するのは日本茶くらいらしい。今回は、資料を使いながら、うまみを引き出すお茶の入れ方を伝授していただきました。え、知りたい?ならばチャ茶に行って小泊先生に直接教えていただくのがいいですよ。
「O-CHA処チャ茶」には、日本全国のみならず世界のおいしい、珍しいお茶が、多いときには140種類も揃っています。これを一袋100円のパックに詰めて販売しており、その場でも気軽に飲めるシステムです。もちろん、先生はじめスタッフの方がおいしい入れ方を伝授してくださいますよ。一度、のぞいてみてくださいね。
さて私は、お茶の保存の仕方について質問したのですが、どうも認識せずに、毎日変質したお茶を飲んでいるらしいです。チャ茶に通って、まずは自分の舌、精神性を鍛錬しなければ、との反省で締めくくられた講座となりました。

