6/2フォーラム 鉄矢悦朗氏 私の動きを変えた「デザイン教育」プロジェクト

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掛川ライフスタイルデザインカレッジの3回目のフォーラムは、建築家であり、東京学芸大学の美術科(美術に関する教育者育成のための学科ですね)の准教授である鉄矢悦朗氏 講演会
私の動きを変えた「デザイン教育」プロジェクト
〜「止まって考える」より「動きながら考える」が次の扉を開く〜
でした。

掛川との関わり合いは2004年の第5回「掛川ひかりのオブジェ展」に学生有志と参加していただいてから。
以来、ひかりのオブジェ展参加と同時に、その準備イベントの子ども工作教室に学芸大生の参加を支援していただいている先生です。

まずはデザインというのはどういうことかという話から。
快適に整えるということがデザインであって、身近なものから始まる

院生が見つけたものですが、「筆箱の中」を整える行為が、デザインの第一歩。

それから机の上、机の位置、部屋のレイアウト
自分の家の居間、浴室、玄関
自分の家の庭、自分の家の前の道路
範囲を広げてゆくと果てには太陽系、銀河、宇宙と、だんだんと関係が薄く縁遠いものにと広がってゆくのですが、さて、どこまでが自分のアクションに対して反応がある範囲か、どこまで工夫ができるか、それがデザインの範囲。

すなわちデザインするというのは
工夫すること     美しくすること
工夫を見つける    美しさを見つける
工夫に感心する 美しさに感心する
工夫を人に伝える 美しさを人に伝える
工夫を愛でる 美しさを愛でる
ことが、デザインと言うこと

これも、研究員から教えてもらって使っていますが、教育は「教」と「育」でできていると考えるとわかりやすい。
つまり、教育というのは「教える」と「育む」のバランスが大切。

すなわちデザイン教育というのは
工夫する歴史と技術を「教え」、工夫する思考と勇気を「育む」
美しくする歴史と技術を「教え」、美しくする思考と勇気を「育む」
と言うこと。

そして実際のデザイン教育の事例として、学芸大学附属幼稚園に学生達と作り上げたツリーハウスプロジェクトを例に、スライドを交え、紹介していただきました。

その経過については東京学芸大学 ツリー ハウス プロジェクト - livedoor Blog(ブログ)でも見ることができます。

これを通じて生徒が何ができるようになったか
・工具が使えるようになる
・片付けができるようになる
・周囲を思いやることができるようになる
・スケジュールを工夫することができるようになる
・喜んでもらえるように工夫するようになる
・指示がなくとも作業を見つけるようになる
・好奇心に行動力が伴ってくる


「デザイン教育は、机上だけでは実感がない。
ボディーブローのように後で効いてくるのが良い。」
実際に、ものを作り上げるという行程を経験することで、それが後々効いてくるのでしょう。

最後に、
「最後にみんなで頭を冷やして考えよう。
なんだか変な世の中になってきたぞ。
身の回りから消えていくもの。消えるとどうなるか」
とんかち
たき火
空き地
書道、そろばん、柔道教室の大人
など、だんだん身の回りから消えてしまってきているもの、そしてそれが消えてどうかわってきてしまっているか、デザインを教育する立場からの危機感を話していただきました。

教育というのは、単に上から教えるだけのものでなく、育むと言う下から支える部分とのバランスが大切と言うこと。
それからデザインというのは、単に色や形だけのことでなく、もっと深いところがあると言うこと。
 ライフスタイルをデザインする教育、掛川ライフスタイルデザインカレッジというものを改めて考えさせられた、講演でした。

STAFF:深
posted by スローライフ掛川 at 2007/06/04 10:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | ベーシックプログラム>講義型フォーラム
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